彩香ちゃん様子、住民らが証言=連続児童殺害、第2回公判-秋田地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000066-jij-soci
9月21日13時2分配信 時事通信
秋田県藤里町で昨年起きた連続児童殺害事件で、殺人などの罪に問われた畠山鈴香被告(34)の第2回公判が21日午前、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれた。検察側証人として出廷した団地の住民代表の男性らは、畠山被告の長女彩香ちゃん=当時(9つ)=がいつも汚れた服装で、風呂にも入っていないようだと述べ、被告から疎まれていた様子を証言した。
午前中に2人、午後に4人が検察側証人として出廷する。
長男が彩香ちゃんと、二男が米山豪憲君=同(7つ)=と同級生だったという住民代表の男性は、「彩香ちゃんはいつも汚れた同じ服だった。髪もぼさぼさで、べとべとしていた」などと指摘。被告から「客が来ているから外で遊んでいるように」と言われた彩香ちゃんが、暗くなっても1人でいる姿が何度も見られたと証言した。
昨年のクリスマスイブには「二男から『魔法で豪憲を生き返らせて』とお願いされた」と語り、「何で素直に話さないのか。団地内は極刑を望んでいる」と述べた。
小学校で担任だった女性教諭は、畠山被告に彩香ちゃんを風呂に入れるよう薦めたら、「プールがお風呂代わり」と言われたと証言。家庭訪問では「体調が悪く、朝ご飯がつくれない。彩香と話が続かない」と悩みを打ち明けられたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000066-jij-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000912-san-soci
9月21日12時43分配信 産経新聞
秋田連続児童殺害事件で、畠山鈴香被告(34)の第2回公判が21日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、検察側の証人尋問が行われた。鈴香被告は午前10時36分に入廷。白いシャツに黒いパンツ、ピンクのサンダル姿で、入廷時は落ち着いた様子だったが、証人の横に座ると、傍聴席に視線をやるしぐさが目立った。
最初に証言台に立った男性は、鈴香被告の自宅だった町営団地の住民で、男性の長男は彩香ちゃん=当時(9)、二男は米山豪憲君=同(7)=の同級生。普段から子供たちは彩香ちゃんとよく遊んでいたという。
男性によると、彩香ちゃんはいつも同じ服を着て、髪の毛はボサボサしていた。
検察側(以下「検」)「彩香ちゃんの格好は」
証人(以下「証」)「毎回いつも同じ服を着て汚れていた」
検「髪の毛は」
証「いつもボサボサで、べとべとしている感じだった。お風呂に入っていないのかなと思った」
検「母親(鈴香被告)は世話をしているように見えたか」
証「しているようには見えなかった」
◇
いつも何人かの子供たちと一緒に、男性の家に遊びに来ていた彩香ちゃん。昼どきになって他の子供たちが自宅へ食事を取りに帰っている間は、外で一人遊びをしていることが多かったという。
また、男性は夜遅くまで一人遊びしている彩香ちゃんの姿をよく目撃しており、不審に思って声をかけることもあった。
◇
検「なんと声をかけていたのか」
証「早く帰りなさいと」
検「彩香ちゃんはなんと答えたのか」
証「『お母さんがもう少し外で遊んでいなさいと言っている』と」
検「その理由は」
証「『お客さんが来ているから、外で遊んでいなさいといわれた』と話していた」
検「それは、何回もあったのか」
証「何回もだ」
◇
そのとき、鈴香被告の家の前には、鈴香被告の車以外に、ランドクルーザータイプの車も止まっていたという。
◇
検「誰の車と思ったのか」
証「交際相手の車だと思った」
◇
男性は、他の住民が若い男の姿を目撃した話などを交えながら、「交際相手が来ているのだと思っていた。子供より男の方が大事なのかと感じた」と証言した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070921-00000912-san-soci
検察側の尋問内容は、米山豪憲くんと同級生だった証人の男性の二男や、近隣住民の感情についての話題に移り、男性は嗚咽(おえつ)しながら言葉を絞り出した。
◇
証人(以下「証」)「息子は『今年はゲームもおもちゃもいらない。サンタに魔法をお願いし、豪憲くんを生き返らせたい』と話していた」
「団地内は、声をそろえて極刑を望んでいます」
◇
続いて行われた弁護側の尋問。開口一番、代理人の弁護士は「(証人の発言は)証言を予定していた内容と異なる」と発言し、尋問時間の延長を裁判官に要請した。
尋問に入るとまず、鈴香被告の家に出入りしていた男性について、証人がなぜ交際相手と考えたのかについて問いただした。
◇
弁護側(以下「弁」)「男が来ているといううわさ、醜聞を聞いたのはいつか」
証「いつごろといわれても…」
弁「(鈴香被告の交際相手について)あなたはうわさの影響を受けやすい人間ですね」
証「1人だけの話では信用しないが、団地の住民が何人も言っていいた」
弁「交際相手を見たことはあるのか」
証「見たことはない」
弁「うわさで判断している」
証「でも実際、彩香ちゃんから『客』(が来ている)というふうに聞いた」
弁「あなたの言っていることは時間とともに変わる。今日になっていろいろ言い出したことは、最初に警察に言ったことと違う」
◇
1人目の証人尋問は、予定時間を10分ほどオーバー。午前11時40分ごろ、2人目の証人が証言台に立った。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/85842/
鈴香被告公判(3)「最初の電話と話が変わった」彩香ちゃんの担任
2人目の証人は、事件当時に畠山彩香ちゃんの担任だった藤里小学校の女性教諭。検察側は、彩香ちゃんが行方不明になった18年4月9日の夜、女性教諭に対して「彩香がいなくなった」と電話をした鈴香被告の話の矛盾点について尋問。彩香ちゃん殺害後の偽装工作について追及した。
◇
証人(以下「証」)「最初に電話をもらったとき、(鈴香被告は)『彩香が家の前で遊んでいたらいなくなった。団地の周りを探してもいないので、彩香の友達の家に電話をしたが見つからない』と話していたのに、翌日の職員会議で校長先生は『彩香さんは友達の家に行くといっていなくなったそうだ』と説明し、おかしいと思った」「(被告に対しては)当時は彩香ちゃんのことでかわいそうで、何も考えられなかった。でもあれから1年たち、今は私たちの社会に出てきてほしくない」
◇
続いて弁護側の尋問へ。弁護士は、鈴香被告の親子関係や彩香ちゃんの健康状態、学校での友人関係を問いただしながら、証人の供述の信用性に疑いを向けた。
◇
弁護側(以下「弁」)「彩香ちゃんが健康診断で引っかかったことは」
証「特にありませんでした」
弁「彩香ちゃんは学校でいじめられていることはなかったのか」
証「みんなとうまくいっていて、そういうことはなかった」
弁「(検察側の尋問で)あなたは『シーソーに彩香ちゃんの悪口が書かれた落書きを見つけた』といいましたね。それはいじめでは」
証「そうはとらえていません。子供同士のトラブルは多く、特定の子供とのいざこざはあったかもしれない。でもいじめとはとらえていない」
弁「あなたは責任を転嫁していないか」
証「いいえ」
◇
弁護側はさらに、証人と鈴香被告との連絡帳などのやりとりから、鈴香被告が彩香ちゃんの育児を行おうとしていた姿勢についての供述を引き出そうとする。
連絡帳からは親子間のコミュニケーションが感じ取れたのでは、と問う弁護側に対し「努力しようとしていることは感じられたが…」と答える証人。連絡帳のなかに、鈴香被告が努力していることを評価するコメントがあることについて、質問を続けた。
その後、再度尋問に立った検察側や裁判官の質問で、証人がなぜ言いよどんだのかが明らかになる。
◇
検「(証人が)連絡帳で表現を工夫して書くということはあったか」
証「子供の気持ちや親の気持ちを考えて、言葉を選んでソフトな言葉を選び、書くことはある」
裁判官「コミュニケーションを取ろうという努力というのは」
証「家庭訪問や個人面談で、体調が悪いから朝食を作ってあげられないとか、彩香ちゃんとの話が続かないなどの悩みがあったので、『こうしては』という提案をしたら、『やってみた』という返事が(連絡帳で)あったので」
「ただ、仕事で(小学校に)迎えにこないことがたびたびあって、携帯電話に電話をかけたが、一向に出ず、その後再度かけたら電話の電源が切れていることがあった。そうしたことを何度も経験しているので、連絡帳で書いてくるのとは、違う一面も見えていた」
◇
午前中に予定されていた尋問は午後1時過ぎまでかかり、ようやく終了。藤井裁判長は午後2時から再開することを告げ、一時閉廷した。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/85855/
公判は午後2時から再開。3人目の証人は畠山鈴香被告宅の隣人女性。検察側は鈴香被告の長女、彩香ちゃんに対する育児放棄や彩香ちゃん殺害後の鈴香被告の様子について尋問し、証人は、彩香ちゃんの泣き声や、鈴香被告がヒステリックに怒鳴る声、大きな物音などを聞いていたことを証言した。
◇
検察側(以下「検」)「泣いていた彩香ちゃんが何かいっているのを聞いたことがあるか」
証人(以下「証」)「ごめんなさい、ごめんなさいと泣いていた」
検「(鈴香被告の)ヒステリックな声とはどんな声か」
証「『おごすな(起こすな)って言ったべ』って怒っていたのを覚えている。しつけとは思えなかった」
◇
証人は交際男性が自宅に来ていたとみられるとき、彩香ちゃんが外に出されていた様子も説明した。具体的に語ったのは、平成17年末から18年始めごろの吹雪の日の話だ。
◇
証「子供を駅まで車で迎えに行く際、彩香ちゃんが被告人の車と彼氏の車の間で黙って立っているのを見かけた。『ふぶいているから家さ入れ』と声をかけたら、彩香ちゃんは『いいの。お外で遊びいたいから』と寂しそうな顔をしていた。男性との交際を優先して子供を邪険にしていると感じた」
◇
その後、彩香ちゃん殺害後に、それまで庭の手入れをした姿を見たことがなかったのに、被告がシルバーのピアスなど派手な姿をして庭に除草剤をまいているのを見かけたこと、彩香ちゃんの情報を求めるビラ配りは演技だと感じたことなどを証言して検察側尋問は終了。
続いて弁護側の尋問へ。弁護士は証人が平日の日中は仕事に出ており、主に平日の夜や土日に、鈴香被告の家庭を「垣間見た」と証言していることを問題視した。
◇
弁護側(以下「弁」)「『垣間見た』とはどういうことか。土日以外に観察していたことはあるのか」
証「観察まではいかないが、普段の生活で私が見て聞いたことを話している」
弁「被告人に特別な関心はあったのか」
証「私は、普段見て聞いて感じたことを話している。鈴香被告は、彩香ちゃんのお母さんとして感じていただけだ」
検「答えようがない質問だ」
◇
その後、藤井裁判長が「鈴香被告の家から聞こえてきた音は、ほかの家族も聞いていたのか」との質問に、証人が「息子も聞いていた。『またやってるね。怖いよ』と話していた」と答えるなどし、午後3時、3人目の証人の尋問が終了した。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/85893/
4人目の証人も、畠山鈴香被告と同じ団地に住む女性。娘は彩香ちゃんと同級生だ。検察側は、彩香ちゃんが行方不明になった夜、鈴香被告からかかってきた電話について尋問した。
◇
検察官(以下「検」)「電話の際の被告の口調は」
証人(以下「証」)「動揺の様子もなく淡々と冷静に会話していた」
検「外はもう真っ暗ですよね」
証「私だったらパニックになる。でも淡々と言っていて違和感を覚えた」「彩香ちゃんの葬式の時も普通に座り、後ろを振り返って誰が来ているか見ていた。悲しんでいる様子もなく、子供が亡くなってもこうしていられるものかと思った」
検「被告に対しての思いは」
証「…色んな思いはあるが、本人を目の前にしては言えない。証言に立ったことで恨みに思われたりして家族に危害が加わるのではと恐ろしい」
検「怖くて言えないと」
証「…そうです、言えません」
◇
弁護側は、彩香ちゃんと証人の女性の娘が、学校でトラブルになったときのことについて尋問。
◇
証「2年の時、娘の傘を彩香ちゃんが取り上げ、その傘でランドセルをたたかれたと聞いた。それで(鈴香被告に)電話した」
弁護側(以下「弁」)「どんなことを伝えた」
証「注意してくれといったが、鈴香被告には『子供の問題にいちいち口を出すな』といわれた。だから、『ああ分かりました』と言って電話を切った」
弁「被告のうわさは聞いていたか」
証「はい。男が来ると(彩香ちゃんが)外に出されるとか、彩香ちゃんにご飯を食べさせていないとか、風呂に入れていないとか」
弁「被告にどんな感情を持っていたか」
証「当時の感情について今聞かれても…」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/85913/
関連する動画ニュース - Yahoo!ニュース
北羽新聞 - 藤里事件
第1部 - http://www.hokuu.co.jp/2007koramu/0409hujisatojiken.html
第2部 - http://www.hokuu.co.jp/2007koramu/0517hujisatojiken2.html
第3部 - http://www.hokuu.co.jp/2007koramu/0811hujisatojiken3.html
第4部 - http://www.hokuu.co.jp/2007koramu/0910ioenaeee4ii.html
第5部 - http://www.hokuu.co.jp/2007koramu/0914hujisato5bu.html
特別編 - http://www.hokuu.co.jp/2007koramu/0912hujitoku.html
過去記事
↑彩香ちゃんが遺体で発見された日からの全ての記事はコチラから
- 豪憲はなぜ殺されたのか/米山 勝弘
- ¥1,260
- Amazon.co.jp
![]() |