http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000313-yom-soci
8月29日21時2分配信 読売新聞
秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人、死体遺棄の罪で起訴された無職畠山鈴香被告(34)の公判前整理手続きが29日終了し、弁護側が請求していた精神鑑定を公判中に実施することが決まった。
秋田地裁によると、精神鑑定は、県外から鑑定医を選任し初公判以降に行われる。審理計画では、年内に開く計12回の公判で証拠調べを終える予定で、1月にも論告求刑公判が開かれ、判決は来春に言い渡される見込み。初公判は9月12日。
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畠山被告の精神鑑定実施へ=公判前整理手続き終了-連続児童殺害・秋田地裁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070829-00000189-jij-soci
8月29日21時0分配信 時事通信
秋田県藤里町の連続児童殺害事件で、殺人と死体遺棄の罪に問われた畠山鈴香被告(34)の第12回公判前整理手続きが29日、秋田地裁(藤井俊郎裁判長)であり、畠山被告の精神鑑定を行うことを決定し、手続きを終了した。初公判は予定通り来月12日に開かれる。
関係者によると、鑑定人は県外の医師を選任する予定で、初公判で鑑定人の宣誓手続きを実施する。畠山被告を入院させるなどの鑑定留置はせず、精神鑑定は法廷での審理と並行して秋田市内の拘置所などで行う見通し。
年内に指定した12回の公判で証拠調べを終え、年明けに検察側の論告求刑と弁護側の最終弁論を行う予定。計画通り審理が進めば、来春にも判決が言い渡される見通し。
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Yahoo!ニュース - 検索結果(動画) 畠山鈴香
彩香ちゃんについては 殺意が無かった
豪憲君については 責任能力を争う姿勢のよう
これだけ聞いたら納得は出来ないけれど
公判を待つしかないですね・・・・・。
過去記事
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【特報 追う】鈴香被告 12回の公判前整理手続き終了
8月30日7時51分配信 産経新聞
■7カ月「手探り」神経戦
秋田県藤里町で起きた連続児童殺害事件は29日、7カ月という長期にわたった「公判前整理手続き」がようやく終わり、9月12日に初公判を迎えることになった。裁判所、検察、弁護人。それぞれが悪戦苦闘した公判前手続きは、まさに「手探り」の連続だったようだ。(宮原啓彰)
「みんなが慣れてくれば(今後は)早くなるんじゃないかな」。29日。検察幹部はそういって、7カ月にわたった公判前整理手続きを振り返ってみせた。
12回の協議で決まったのは争点や証拠の採否。今後、年内12回の公判で審理が行われ、年明けに論告求刑され結審。来春に判決が出るスケジュールが固まった=別表参照。また、畠山鈴香被告(34)の精神鑑定も、年内の公判のスケジュールの中で、同時並行で進められることも決まった。
従来なら、これほど大きな事件は、裁判がいつ終わるのか分からないほど長期化することが多かった。「公判前-」という新制度で、公判さえ始まれば、ゴールが見通せるようになったということは、社会的に大きな意味がある。
もちろん課題はある。非公開の準備手続きのため、全容を把握することが難しいが、今回の事件の整理手続きも手探りが続いたようだ。
同地裁法廷の円卓に集まった主なメンバーは7人。
地裁側は、藤井俊郎裁判長と裁判官2人、秋田地検は作原大成検事と飯塚晴久検事。弁護側は池条有朋弁護士と有坂秀樹弁護士。2月7日の第1回協議以降、毎回1時間前後の協議が7カ月間に12回続いた。
「できる限り早期に初公判の期日を指定したい」。整理手続きのゴールを意識した発言が地裁から出たのは、最初の協議から2カ月以上過ぎた4月25日の第4回。だが3者が公判期日で合意をみたのは7月30日の第10回。協議のたびに地裁は「争点と証拠の整理が行われた」と語るだけで内容を明かさなかった。日程についても「分からない」が続いた。
整理手続きの終了を巡る攻防も一波乱だった。
一時は、8月10日の第11回で終わると合意したが、「予備日」まで食い込んだ。「検察、弁護側双方に検討が必要な事柄が見つかった」。内容は公表されなかった。
畠山彩香ちゃん=当時(9)=に対する殺人罪の起訴から実に1年以上が過ぎていた。
協議が手探りになるのはまさに「整理手続き」ゆえだ。公判を限定する代わりに、事前の協議で合意を目指す制度。「合意」を取り付けないと前には進めない。
協議長期化の原因はいくつか想定できる。
一つは物理的な問題。裁判官、検察官、弁護人とも、これだけの大事件には人数が少ない。「人が足りない」。検察側もこぼした。
事件の大きさと複雑さのために、秋田県警が用意した調書や捜査書類は膨大になり、調書を1枚1枚読み込んでいく担当弁護士は2人だけ。秋田地裁は裁判官3人全員が担当した。「証拠開示が一番、時間がかかった」。そんな声が出た。
そして、鈴香被告の供述の変化が追い打ちを掛けた。協議の途中から「被告が殺意を否認した」「心神耗弱だった」という、逮捕当時の事件の構図を揺るがす情報が出始めた。
すべてが初めてで「ケース・バイ・ケース」「流動的」「前哨戦」という言葉が飛び交う。協議のどこで弁護側がどんな主張をするか。「細かいところでもめるんだ」とため息。検察と弁護側が激しい神経戦を展開したようだ。
もちろん弁護側も必死だ。弁護人は現在取材に応じていないが、2人殺害となれば死刑判決も予想される。整理手続きで粘らなければ、公判開始後は列車が走り出す。「誰が弁護人でも殺意否認の構図で闘うだろう」。関係者はそう話す。
「具体的な協議の中身は言えない。外に情報が漏れれば混乱し、整理手続きの趣旨に反する」。関係者はそう繰り返し、12回の協議が終わった。
29日。検察幹部は「新しい制度だから、みんな慎重にやらないといけなかった」。地裁は「整理手続きが長期化したことにコメントするつもりはない」。弁護側は取材に応じなかった。
初公判が2週間後に迫ってきた。
■秋田県藤里町の連続児童殺害事件 起訴状によると、畠山鈴香被告は平成18年4月9日午後6時45分ごろ、藤里町の藤琴川にかかる橋の欄干から長女の彩香ちゃんを突き落として殺害。
さらに同年5月17日午後3時半ごろ、町営団地の自宅で、2軒隣に住む米山豪憲君=当時(7)=の首を腰ひもで絞めて窒息死させ、遺体を同県能代市の市道に遺棄した。
◇
■公判前整理手続きの経過
▽平成18年
8月17日 地裁が公判前整理手続きの適用を決定
12月20日 地裁が第1回日程発表
▽平成19年
2月 7日 第1回
3月 6日 第2回。検察側が起訴事実を弁護側に伝える
4月 4日 第3回
25日 第4回。地裁が「できる限り早期に初公判期日を指定したい」との意向を示す
5月16日 第5回
31日 第6回
6月18日 第7回。地裁が初公判見通しを9月と発表。期日前協議の8月10日終了で合意
29日 第8回
7月13日 第9回
30日 第10回。地裁が初公判予定を9月12日と発表
8月10日 第11回。年内の公判日程で3者合意するも追加協議を決定
29日 第12回。協議終了
◇
■今後の公判日程
9月12日 初公判
21日
10月 1日
17日
29日 被告人質問
31日 被告人質問
11月 2日 被告人質問
12日
22日
12月 3日
12日
21日 証拠調べ終了予定
来年1月 論告求刑
来春 判決の見通し
(注)日程の大半は午前10時ないし同10時半から午後5時ごろまでの予定。
◇
■公判前整理手続き 「迅速で分かりやすい刑事裁判」の実現を目指し、初公判前に裁判官、検察官そして弁護人の3者が一堂に会して、非公開で争点を絞り込む協議。平成17年11月の改正刑事訴訟法の施行で導入された。21年5月までに始まる裁判員制度では対象のすべての裁判に適用される。
刑事訴訟法では公判前整理手続きについて「できる限り早期にこれを終結させるよう努めなければならない」とする一方で、「十分な準備が行われるようにする」と規定している。
最高裁の集計では昨年一審が終わった対象事件のうちこの手続きが適用された被告は270人。公判の開廷数でみると、全体の平均開廷数は5.6回、うち同手続きありの場合は平均3.3回。導入で開廷数が大幅に減るのは事実だ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070830-00000019-san-l05
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