http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070724-00000004-khk-l05
7月24日6時12分配信 河北新報
秋田県上小阿仁村の小林宏晨村長が、原発の使用済み核燃料再処理によって排出される高レベル放射性廃棄物の最終処分場について、村内誘致の可能性を検討する方針を表明したことについて、寺田典城知事は23日、「財政健全化のためとはあまりに短絡的。賛成、反対以前の問題」と厳しく指摘した。
これに対し、小林村長は「誘致の可能性を検討することは、村長の権限でできると考えている」と述べ、現時点では方針変更の考えがないことを示した。
寺田知事は「誘致の可能性を検討することは、(原子力発電環境整備機構の)立地可能性調査を受け入れるのと同じ。小林村長にはもう少し周辺自治体、秋田県全体のことを考えてもらうようお願いしたい」と述べた。
国が高レベル最終処分場の立地可能性調査を受け入れた自治体に対し、巨額交付金を支出する制度についても、寺田知事は「税金を餌に自治体を釣るようなやり方は、国家として間違っている」と批判した。
小林村長は22日、「村の財政再建に有効な方法の一つ」などとして、年内に原子力発電環境整備機構を訪れ、立地可能性の調査を進めるか判断する考えを示した。低レベル最終処分場についても誘致を検討する方針を明らかにした。
高レベル最終処分場をめぐっては、高知県東洋町が今年1月、全国で初めて可能性調査に応募したが、反対派による町長(当時)の解職請求が本格化し、町長は辞職。4月の町長選で反対派の新人候補が当選し、国は調査を断念した。
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放射性廃棄物最終処分場:上小阿仁村長・誘致「検討」発言 村民に波紋 /秋田
7月24日12時2分配信 毎日新聞
◇「短絡的」知事も不快感
上小阿仁村の小林宏晨村長が放射性廃棄物最終処分場の誘致の可能性を探っていることが明らかになった23日、寺田典城知事や被爆者団体関係者は不快感を表明、村民の間でも不安の声が聞かれた。【津村豊和、村川幸夫】
◇村長選当時「構想なかった」
小林村長が最終処分場誘致の考えを最初に表明したのは20日夜、村内で開かれた村政報告会。集まった約60人の村民に「年間数億円の交付金があるようで調査してみたい」と述べたという。
毎日新聞の23日の取材に対し、小林村長は処分場の安全性については「100%安全ではないが稼働中の原発の比にならない安全性はある」と述べた。また村民の平均所得が県内最低であるとしたうえで、企業誘致などによる経済振興には時間がかかり過ぎることを指摘。4月の村長選で公約に掲げなかったことについては、選挙当時は処分場誘致の構想がなかったと説明した。
寺田典城知事は小林村長の方針について「財政再建のために調査するのは短絡的な考え。周辺市町村と県全体も考えていただきたい」と難色を示した。また、高レベル廃棄物の調査を受け入れた自治体に交付される交付金制度について「エサで釣るやり方は国家として間違っていると思う」と批判した。県原爆被害者団体協議会(被団協)の佐藤力美事務局長(69)は「放射能の恐ろしさへの理解が不十分だ。広島の原爆の遠距離被爆を国が過小評価してきたことは訴訟にも表れている。こうした状態で処分場を誘致することはけしからん」と話した。
村民の間にも不安が広がった。同村福舘の農業、北林繁さん(76)は「いったい村のどこに建設するというのか。安全といっても100%ではないはずだ。財政を考慮してのことと思うが平和が続く村にはふさわしくない施設。反対だ」と語気を強めた。同村南沢の無職、伊藤忠夫さん(63)は「放射性廃棄物と聞くとやはり心配。だが絶対に放射性物質が漏出しないという安全面が確認できるのなら引き受けるのもやむを得ないのでは……。交付金が出ると聞いている」と、苦しい村財政にも触れた。
周辺の県でみると、岩手県久慈市や野田村、宮城県大郷町では低レベル放射性廃棄物処分場の誘致を検討中。岩手県遠野市は高レベル廃棄物最終処分場のボーリング計画が明らかとなり知事らの反対で中止となっている。
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◆小林村長一問一答
◇「安全性確保できる」
小林宏晨村長との一問一答は次の通り。【聞き手・津村豊和】
――誘致を考えているのは。
可能性としては高レベルも低レベルも両方あり得る。
――処分場の安全性をどう村民に説明するのか。
100%絶対に安全はあり得ない。原発でも地震が起きれば絶対に安全ではないのも事実だ。硬い岩盤を何キロも掘り下げ、水のわかない地下に廃棄物を埋めれば、99・99%くらいは安全性はあるかもしれない。それは稼働中の原発の比にならないくらいの安全性は確保できる。
――建設地はどこを想定しているのか。
村の90%を占める国有林に施設を作る選択肢もあり得る。
――誘致した場合、国の交付金を何に充てるか。
まず村債の全額償還。財政的に余裕が生まれた後、小中学校で優秀な教員を起用して村の児童・生徒の成績を飛躍的に上げる。その結果、場合によっては村外から若い人が帰ってくるかもしれない。職場も増える。そうすれば、高齢化も解消できる。所得も向上するかもしれない。
――今の村経済をどう認識しているか。
1戸当たりの平均年収は157万円で県内25市町村で一番所得が低い。累積村債は約57億で、村民1人当たりの村債は約115万円。財政状況は非常に悪い。
――交付金以外の財政再建策はないのか。
正攻法は魅力的な商品に付加価値を付けることだが、コアニチドリなどが劇的に商品価値が上がるものではない。企業誘致では、光ファイバーや工業団地などの整備が必要になる。どちらも一朝一夕には育たない。
――交付金と廃棄物を引き換える国の政策には批判もある。
住民が納得すれば、国策に協力してもいい。
――周辺自治体や県にどう説明をするのか。
低レベルの場合は必要ないが、高レベルは説明と協議が必要だろう。同意を得られるかは分からないが、情報は提示する必要はある。
――4月の村長選では処分場に触れていなかった。
選挙当時は財政がこれほど深刻だと気づいてなかった。処分場が頭にありながら公約としなかったわけではない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070724-00000098-mailo-l05
ABS秋田放送「Newsリアルタイムあきた」
【「短絡的」に反論 小林村長】
(07年7月24日20時35分)
高レベル放射性廃棄物の最終処分場誘致を検討している上小阿仁村の小林宏晨村長は、短絡的だと批判した寺田知事に対し、「検討段階で口を挟むのはいかがなものか」と反論しました。一方甘利経済産業大臣は「歓迎の姿勢」を示しています。
http://www.akita-abs.co.jp/realtime_akita/wm/07072401.wmv
「争点は「国際結婚」 秋田・上小阿仁村長選」 政治も‐地方自治ニュースイザ!
上小阿仁村 - http://www.vill.kamikoani.akita.jp/
Yahoo!地図情報 - 秋田県北秋田郡上小阿仁村小沢田の周辺地図
長々と在籍し続けた 前町長のツケでもある財政問題
3期目で やめる知事は 支持率も下がり 何を言っても説得力が薄い状態
その中でこの町長のもの言いは説得力がある
これから騒動は大きくなりそうで
町議会は臨時の会議を開き 全員反対の姿勢をとった
いったいどうなっていくのか・・・・・。
過去記事
≪秋田県上小阿仁村≫放射性廃棄物最終処分場の誘致検討へ (2007-07-23)
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