秋田連続児童殺害 彩香ちゃんの死から1年   
4月10日10時9分配信 毎日新聞

 白神山地のふもとにある秋田県藤里町を揺るがした連続児童殺害事件。発端となった畠山彩香ちゃん(当時9歳)の死から9日で1年がたった。殺人罪などで起訴された母親で無職、畠山鈴香被告(34)の公判前整理手続きが秋田地裁で進められているが、弁護側が殺意を否認するなどし、初公判の日程すら未定だ。ひっそりと彩香ちゃんの一周忌を営んだ家族、現在もPTSD(心的外傷後ストレス障害)に悩む住民……。忌まわしい事件は今も静かな山村に暗い影を落とす。【田村彦志、百武信幸】
 彩香ちゃんの遺体が見つかった能代市二ツ井町の藤琴川。1年前は残雪があった川岸で、手向けられた白、黄など色とりどりの菊が雨に打たれていた。畠山被告が彩香ちゃんと暮らし、2軒隣の米山豪憲君(当時7歳)の殺害現場ともなった町営団地の自宅は町に明け渡され解体の時を待つ。
 畠山被告の母親と弟は数日前、秋田県能代市の実家に住職を呼び一周忌を営んだ。納骨する墓が決まらず、遺骨は今も床の間にある。実家では、1月限りで失業保険受給が終わった母親と、3月で運転代行会社を退職した弟が細々と暮らす。
 昨年6月の逮捕以来、畠山被告には会っていない。母親は「弁護士から聞かされているのは、鈴香が彩香を過って落としたというところまで。殺したとは聞いていないので、何と答えていいか分からない」と戸惑う。豪憲君の父勝弘さん(40)は「今はまだ公判前整理手続き中であり、特に言うことはない」と言葉少なだった。
 各種団体でつくる「町の子どもを守る会」は、青色灯をつけた公用車2台でパトロール、登下校時の見守りも続けている。町は事件後、通学路の51軒を避難場所「110番の家」に登録し、今月から6軒を追加。2日には「みんなでつくろう安心のまち」と書いたのぼりを8カ所に設置した。
 藤里町の成田陽悦・町民生活課長は「PTSDに悩む住民も次第に減少しているが、臨床心理士などの協力を得ながら住民の心のケアを継続する」と話している。
 ◇初公判の見通し立たず
 畠山鈴香被告が殺人罪で追起訴されてからちょうど8カ月。秋田地裁で2月に始まった公判前整理手続きは3回を数えたが、初公判の見通しはまだ立っていない。

 畠山被告は捜査段階で「だだをこねたのでイライラし、欄干から突き落とした」と彩香ちゃん殺害を認め、豪憲君事件は「なぜ他の子供が元気なのに、彩香はいないのか。切なくて、苦しくて」と動機を供述した。検察側は手続きで起訴事実と冒頭陳述を簡略化した証明予定事実を提示した。
 ところが弁護側は4日の手続きで、彩香ちゃん事件の殺意を否認、自白の任意性、信用性を争う方針を示した。豪憲君殺害は刑事責任能力を争い、再度精神鑑定を求めるとみられる。第4回手続きは25日、第5回は5月16日に開かれる。
 ■畠山鈴香被告の起訴事実■
【畠山彩香ちゃん殺害事件】
 昨年4月9日午後6時45分ごろ、自宅から約3キロ離れた秋田県藤里町矢坂坂本の大沢橋の欄干(高さ約1メートル15センチ)に彩香ちゃんを座らせ、約8メートル下の藤琴川に突き落として水死させた。(殺人罪)
【米山豪憲君殺害事件】
 昨年5月17日午後3時半ごろ、藤里町粕毛家の後の自宅玄関に豪憲君を呼び入れ、後ろから腰ひもで首を絞めて殺害。同4時5分ごろ、約10キロ離れた同県能代市二ツ井町荷上場の草むらに遺体を遺棄した。(殺人、死体遺棄罪)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070410-00000007-maip-soci


1年前彩香ちゃん、遺体で発見=川に転落 (2006-04-11)と書いていた

まさかその後 豪憲君が殺害され 彩香ちゃんの母親が逮捕されるとは

全く頭の中に無かったわけで


鈴香よ 真実を話せよな



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