左党サユリスト狙い、吉永小百合さんラベルの焼酎発売
「さゆりの微笑」(左)と「さゆりの泪」
俳優吉永小百合さんの笑顔をラベルに刷り込んだ芋焼酎「さゆりの微笑(ほほえみ)」が鹿児島県霧島市の日當山(ひなたやま)醸造でつくられ、12月に発売された。左党のサユリストにたまらない一品は、歳暮や一風変わったおとそ用などに人気だとか。
一昨年の東映映画「北の零年」の九州キャンペーンの折、吉永さんの焼酎を作る案で東映関係者が盛り上がった。吉永さんの父の故郷は鹿児島、東映の岡田茂名誉会長の故郷も酒の卸問屋だったという縁も後押ししたという。
今年3月に第1弾「さゆりの泪(なみだ)」を発売。日當山醸造の杜氏(とうじ)の山下米男さんによると、吉永さんの「これとこれをブレンドしたら、どうなるのかな?」といった意見を聞いて試行を重ねた。
結果、「泪」は芋のにおいが軽く、フルーティーな中にコクがあった。それに比べると「微笑」の方は少し濃くて重みが増した。酒の名は「モナリザの微笑」にちなんだ。
醸造元が神経を使ったのは、吉永さんの顔が大写しになったラベル。紙の外箱を開けてみて、ラベルに傷が付いていては買った人が落胆する。箱の下部に二重の囲いを作り、振動で擦れないように工夫した。
「さゆりの泪」は吉永さんの3月の誕生日に2万本を発売し、2週間で完売。今回の「さゆりの微笑」は「映画の日」の12月1日に同じく2万本を発売。お歳暮の時期なので、これと別に「泪」を再生産し、「微笑」とミネラルウオーターの3点セットも3000つくった。定年退職するサユリストのお父さんにと、妻や子が買う例も聞いている、という。
問い合わせは販売元のテス・サービス(093・521・3021)。
http://www.asahi.com/life/update/1213/010.html
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