颯人の腕の中で眠りについた私。
でも、頭はしっかりと起きていた。
考える事は、この先の事。
私には、半年経ったら同棲しようと言ってくれている彼が居る。
でも、仕事の忙しさに彼とは滅多と逢えず最近は電話すらしていない。
颯人は私の事を好きと言ってくれるけど、復縁を考えているようだし。。。
それなのに、今の関係って。。。。
考え出すと止まらなかった。
颯人を独り占めしたい!
颯人とずっと一緒に居たい!
でも、現実には子供が居る。
そんな事を一晩中考えていた。
翌朝起きた颯人は
「咲ちゃんなにか怒ってる??」
怒ってるわけじゃないが、私だって颯人と二人っきりで居たい事もあるのに。。。
言葉に出さないと分からないようだったから
「あのさ?今日もカレンちゃんと一緒に泊まるの??」
「え?そのつもりだけど。。。もしかして、嫌だった??」
「嫌って訳じゃないけど。。。たまには私も2人きりで居たいしね?」
「そうか。。。気付かなくてごめんな!」
その日も1日公園で遊んで、夜はカレンちゃんを家に送っていった。
私は車の中で待ってた。
しばらくして
「パパ~~!!。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。うわぁ~ん」
泣きながら追いかけて来るカレンちゃんの姿があった。
颯人は少し辛そうな顔をしながらも、車を出した。
「ホントに良かったの??」
「ん。。。。良いか悪いかって聞かれると俺にも分からない。
でも、いつまでもカレンちゃんとべったりって訳には行かないし。
咲きちゃんだって俺と二人の方が良いんでしょ?」
私は答えられなかった。
初めから、子供が居るって分かっていたのに。
子供が好きだから大丈夫!って、勝手な思い込みをしてた。
きっとカレンちゃんは私にパパを取られると感じていたんだ。
子供の気持を押しのけてまで、颯人と一緒に居ても良いのか?
答えはすぐに出なかった。
結局そのまま2人でホテルに入った。
颯人は求めてきたけど、私はカレンちゃんの泣き顔が頭から離れず
そんな気にはなれなかった。
「どしたの??咲ちゃんが2人で居たいって言うから、カレン預けて来たのに」
そう言われても、私にはどうする事も出来なかった。