さすがに今回の私の行動に、動揺を隠せない様子の颯人。
それでもいつもと同じように食欲はあるみたいだ。
運ばれてきた料理を無言で食べながら、一体なにを考えていたんだろうか??
この時の私の気持ちは。。。
今まで颯人の顔色ばかりみて
怒らせないように。。。。
嫌われないように。。。。
そうやって、ずっと我慢をしてきた。
浮気しても最終的には許しまた、元の関係を保ってきた。
が!!
このまま結婚しても駄目だと気が付いた。
もし、このまま結婚するなら。。。。
せめて、私が主導権を持たなくては!!
そうんな気持ちもあっての今回の行動だった。
私の突拍子もない行動に、さすがの颯人も今回ばかりは観念したようす。
「それでさあ?今回ばかりは私も真剣に考えたんだけど?
颯人の浮気にはもうついて行けないから!
マンションも手付け打ってるけど。。。
このまま一緒になっても、きっと颯人は同じと思うんだわ。
だから、今ならマンションも解約できるし、
手付けは戻ってこないけど、別れた方がお互いの為じゃない?」
「・・・・・・」
しばらく無言の颯人。
タバコに火をつけ、天井を見上げている。
私もこの答えを急かすつもりはない。
お互いの一生の問題だから。。。。。
タバコを吸い終わり、重い口を開いた。
「今まで勝手ばかりして、咲ちゃんに迷惑掛けたり嫌な思いさせて悪かった。
ホント、今回の事で俺は学習能力がないって事嫌って程分かったわ。。。。
これから先は、一生懸命働いて、良い家庭作って行こうと思うから。。。。」