夜、約束通り颯人に電話した。
たわいのない話だが、やっぱりいつもと違う。
声のトーンが違うと言うか。。。
今までの優しい颯人の声ではなかった。
それもで必死に明るく振舞う。
「あのさ。。。。。今度の連休にそっちに戻ることになったから」
「そうなの?引越しとか頼むの?」
「いや。。。。。多分弟とかに頼むから。
家具入れるだけだから、すぐに済むと思うよ」
颯人が戻って来る!!
そう聞いた私は嬉しかった。
少しでも近くに居たかった。
「そっか~。じゃあこれから荷造りとか大変だね」
「まあな。。。でも、帰ってきた時のままにしてあるからそこまで大変じゃないけど」
「なにか私に出来る事があったら言って!なんでも手伝うよ♪」
颯人を手放したくない一心だった。
「ん。。。。これと言ってないんだけど。。。。
あ!あった!
とりあえず、すぐに就職活動したいから、求人誌送ってくれる?」
「分かった!じゃあ明日買って送るからね」
翌日、仕事に行く前にコンビニに寄って、求人誌を買った。
そのまま郵便局に行って、颯人宛てに送った。