「もしもし?颯人??」








泣きながら電話した私に










「咲ちゃん??どうしたの??」







「あのね、彼氏に好きな人が出来たから別れてって言ったの。。。」







「え?。。。今ちょっと手が話せないから後で電話するから!」










そう言って一方的に電話を切られた。




電話の向こうでは、楽しそうな子供の声。




どうやら花火をしていたみたいだ。








「私と一緒じゃないときは、パパなんだよね。。。。







ホントにこれで良かったのかな。。。」







ぼーっとした頭で考えていた。




それからしばらくして、颯人から電話が来た。








「もしもし??さっきの話どう言うこと?」








「だから、彼氏居るって言ってたじゃん?







その彼氏との約束で、1ヵ月後から一緒に暮す予定だって言ってたでしょ?







でもね、今の私には颯人しか要らないの。







だから、彼氏に正直に話したの」







「で、彼氏は納得したの?」







「うん。後悔しないようになって言ってくれた。」







「そうか。。。。でも、咲ちゃん?







俺が元嫁と復縁したいって思ってるって知ってるよね?







もし、復縁したら咲ちゃんどうするの??」







「それは知ってるけど。。。今は何も考えてないよ。







ただ、颯人と一緒に居たいだけだから。。。。」







「そうか。。。分かってるならいいけどね。







俺もこの先どうなるかなんて分からないけど、







咲ちゃんがそこまでしてくれたなら、俺もはっきりしなきゃな。。。」