たった30分ほどの電話だったが、とても長く感じられた。
私がこの時なぜ浮気相手に直接連絡したか?
やっぱり、浮気相手にもダメージを与えたかった。
だって、良いとこ取りなんて許せないもん!
私が颯人に渡してる小遣いで、あんた達ご飯食べてるんだけど?
彼女に電話した後、颯人の実家にも電話した。
が、不在。
今回の颯人の馬鹿行動をしっかり親に伝えたかったのに!!
気持ち的には
「お宅の息子さん、ひどくね?」って。
もう、どうにでもなれ!!って気持ちで、全部話そうと思ったのに。
結局、浮気相手と話したことで、私の気持ちは落ち着きを少し取り戻した。
そして、そのまま、平日にも関わらず、颯人の赴任先に車を飛ばした。
颯人の仕事が終わるまで、アパートで待つ。
仕事が終わったら、いつもの「終了コール」
「話あるから、急いで帰ってきて!!」
「えっ?(-"-;A ...」
私の行動はいつも颯人を驚かせるようだ。
玄関を入るなり
「なに?!なに?!
もしかして、俺がちゃんと相手に電話するか
確認に来たの?!」
もしかしたら、Tさんが颯人に電話して、喋っちゃうかなぁ。。。とも思っていたのだけど。
まだ私が直接相手に電話を入れて、全て話したことを知らないようだ。
ホント、笑っちゃうくらい慌ててました(笑)
「いいから、ちょっと座ってくれる?」
「は。。。はい。。。。」
私の前に、小さくなって座る。
「あのね?今日発狂しそうだってメール送ったよね?」
「はい。。。。だからこれから電話しようかと。。。」
「いや!それはもういいから!」
「( ̄△ ̄;)エッ・・?? でも。。。。」
「あんたの言葉は信用できないから私が電話したから!」
「はぁ?!( ▽|||)」
「まあ、相手も分かってくれたし。
で、私はもうあんたと別れる覚悟で電話したから!」
「ちょっと待って!!相手、なんて言ってたの??」
颯人は相手が自分達の関係をどう言ったのか、それが気になったようだ。
「とりあえず・・・・・お腹空いてるからご飯行こうか?」
「あっ。。。分かった。着替えるから、ちょっと待ってて!」
バタバタと着替えを済ませ、颯人の車に乗り込んで近くのファミレスに向かった。