彼は家を出てくる時に
「咲子と遊びに行って来るから、今日は帰らないかも知れない」
と、言ってきたらしい。
私もとりあえず帰らないことを連絡した。
時間は夜の10時過ぎ。
「これからどうする?どこかホテルでも入る?」
やっぱりそう来たか!
正直、彼と別れて、誰とも付き合わず。。。
ホテルなんて、翔君と行って以来行った事もなく。
気恥ずかしい私が居た。
「え~~。。。まあ。。。任せるわ」
そう言うだけで、精一杯だった。
少し走るとホテルがあった。
が、今日は元旦。
どこも満室。
結局数軒回って、やっと空き室を見つける事が出来た。
部屋に入って、ソファーに座る。
久しぶりのホテルに緊張しまくってる私。
「お風呂入る?俺、入れてくるね!」
そう言って席を立った彼を
「昔もこんな感じだったな。。。」
と、思い出す私が居た。