高速での休憩の途中で、颯人から連絡が来た。
「もう少しでそっちに着きそうだよ。
今回はおかんと弟が一緒だから、すぐには逢えへんから」
「そっか。。。。でも近くなったからいつでも逢えるやん。
引越しの片づけが済んでからで良いよ」
「ごめんな。また落ち着いたら連絡するわ」
あれほど、もう今後一切逢う気はない!と言っていた颯人だが。。。
気がつけば、自分が言った事もすっかり忘れているようだった。
その日はそのまま連絡がなかった。
いつもは連絡がないと不安になるが、この日は違った。
近くに居るという安心感なのだろうか。
翌日、夕方に連絡が来た。
「荷物運び込んで、やっと落ち着いたよ」
「お疲れ様。皆帰ったの?」
「うん。明日から仕事やし。でもおかんはまだおんねん。。。。」
「そっか。。。。じゃあしばらく逢えないね。」
「まあ、2、3日したら帰ると思うからさ。それまで我慢しててな!」
それから颯人のお母さんが帰るまでは、毎日電話だけだった。