元嫁との話を嬉しそうに話す颯人に、私は怒りが込み上げてきた。








「ねえ?もう復縁する気満々みたいだけどさ?





私が貸してるお金は勿論返してくれるんだよね??」










この時、颯人はマンションを解約しないまま実家に戻っていた。




ガスも電気も電話も止めていなかったのだ。








私と知り合うまでは、退職金も入って振替の口座に入金していたようだった。








が、私と知り合った頃には退職金も底を尽き。。。。。




地元で就職したものの、以前ほどの給料はなく。




足りない支払い分は消費者金融で借りていたらしい。








私と遊ぶ時も、初めは颯人が支払いをしていてくれた。




が、借金をしていると聞いてからは、遊ぶお金も私が支払いをしていた。








そして、ある月、給料だけではどうしても支払いが出来ない。。。と。








消費者金融に一度入金して、またキャッシングすればなんとかなると。




でも、それじゃあいつまで経っても借り入れがなくならない。




当時の私は、彼氏と一緒に暮らすために貯金をしていた。







「足りないなら貸してあげようか?」







「いや。。。。自分でできるだけ工面してみるよ。







それでも足りなかったらその時はお願いするわ」










そう言って、本業の後にバイトもしていた。








でも、消費者金融からの借り入れと、マンションを借り続ける為の費用は




本業とバイト代を足しても、残らないくらいの額だった。







「借りた金?それは勿論返すよ!」







だが、この約束が守られる事はなかった。