ファミレスには10組ほどのお客さんが居た。
私達は、窓際の一番奥のテーブルに通された。
一通り注文も済んだところで
「今日さ、颯人の実家に電話したから」
私の言葉を聞いた颯人の顔は引きつっていた。
そして、少しずつ青ざめて言った。
「なんで?なんで実家なん?」
震える声で聞いてきた。
「なんで?仮にも私達婚約中よ?それで、この仕打ちよ?
このまま婚約破棄してもおかしくない状況よ?それを親が知らないっておかしくね?」
私なりの変な理屈です(笑)
「そ・・・そりゃ・・・・俺が悪かった!すいません!!
親父なんて言ってた??」
もう、イタズラして親に怒られる子供のようだった。
「あ~。。。。。電話したけど、誰も出なかった!」
「な、なんだ。。。もうびっくりさせるなよ~~!!」
「まあ、今日はお義父さんには話せなかったけど
それくらいの覚悟で電話したって事だけは覚えといて!」
「はい。。。。」
「それから、あんた1回しか会ってないって言ったよね?ホントは何回?」
「え?えっと。。。。2回かな?」
「ホントに?」
「これはホントに!もう嘘ついても仕方ないやろ?」
「ふーん。。。。( 一一) 浮気相手、あんたと3回会ったって言ってたけど?」
「えっ?マジで??2回だと思うけど。。。。
1回目はフェリーで行ったって言っただろ?
2回目は帰省の途中で下車して会って。。。。それ以外会ってないけど。。。。」
「あんた、お義母さんの看病で帰ったときも○○駅で会ったらしいな?」
「駅??。。。。。あっ!!そう言われれば、会った!!」
「その白々しい嘘止めれば?」
「マジで忘れてた!ホントマジで!!」
「そうやって、ポロポロ嘘がばれて行って、恥ずかしくないの?」
「忘れてただけだって!嘘じゃないから!!」
私の一言一言に、過剰に反応する颯人は滑稽だった。
私を本気で怒らせるから、こう言う事になるんだよ!!((( ̄へ ̄井) フンッ