颯人と別れてから、2ヶ月が過ぎた。
一人で居る事にも慣れてきた。
いつものように、仕事を追えて家に戻ると携帯が鳴った。
颯人だった。
「もしもし?」
「あ!咲ちゃん??」
「なんの用?」
「機嫌悪いな~~~!なんの用って!!」
颯人はあんな別れ方をしたのに、全く悪びれたそぶりも見せず
「別に機嫌が悪い事はないけど、用事はなに?」
「あのさ?俺、明日出張なんだわ。」
「あんたのお願いって、どうせお金やろ?」
「どうせ金って。。。。。そんな言い方しなくても良くない?」
こいつのお願いは、今まで大体「お金」がらみだった。
長い間一緒にいたのだから、大体の察しは付いた。
「で(-_-メ?」
「あのですね。。。。。
明日出張で、その準備してたら電車に乗り遅れました。
「はぁ。。。。。
あんたって、いつも自分の都合ばっかりだよね?
「ごめん!ホント勝手ばかりで悪いと思ってるよ?
でも、今日家に帰れないと、出張の準備も出来ないし。。。」
「。。。。。分かったわ。今どこ?」
「会社に居るから、よろしく!」
こうして、数ヶ月ぶりに颯人に会うことになった。