髪を切りに行ったんだ








担当の小林くんに小顔効果を狙って前髪を作りたいんだ企画を提案した








構想に費やした歳月は実に3日間と中途半端ではあるが








なんとかなるかもしれないと丸投げしてみた。








すると小林くんは言う








『前髪はー、えっと、やっぱ、切らない方が、いいんじゃないかと、思うんすよね』








確かに私のデコ様は広くない故に








前髪を横へ華麗に流すという技が使えない








切ったらパッツン覚悟となるのだ








『多分、切ったら、あぁー。。。ってなると思うんすよ』








小林くんは一生懸命言葉を選び、なんとか私に諦めさせようと必死だ








あまり自己主張をするタイプじゃないであろう彼がここまで言うんだ








わかったよ小林くん








小林くんの言うことは絶対だ








私は君に従うよ








従順に、メス犬のごとく、尻尾を振るよ








そして結局変わったことって言ったら








にわかプリンになっていた頭皮付近の黒がなくなったことと








分け目をセンターに戻した、ってぐらい








でもいいんだ








これが正解なんだ








だって小林くんはいつだって正しい








はい、今日は、ここまで








読んでくれて、どうもありがとうっした