起点朝 目覚めかねて ふたたび枕を起点に まるで背泳のスタートのように自分が虚空に消えていくのをぼくは見守る ふたたびいつかは戻ってこないことがあるだろうとぼくは知っている広大な虚空に比べれば この起点はただの偶然にしかすぎないだろうさらにこの起点の逆の方向の一つかみの光も