グルジェフ | arigioari

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現在の徒然なる思いの、寄せ集めです。

『神はわが冒険』の中でロム・ランドーは、レストランでグルジェフの隣に席をとったあるアメリカの女流小説家の話をしている。グルジェフが急に変な仕方で深呼吸をしはじめ、その女性は蒼くなった。彼女はグルジェフの視線を捉えたと言っている。「私は急に、あたかも私の性的中心が打ちぬかれたように感じた。それは全くひどいことだった!」と語っているのである。クローリーですらも、見知らぬ女性にただちにオルガスムを起こさせる能力は所有していなかったのだ。

コリン・ウィルソン『オカルト 下』(河出文庫)