夢か現か | arigioari

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現在の徒然なる思いの、寄せ集めです。

小学生の頃、二階でうたた寝していたらしい。夕方だったか、目覚めてから下へおりると、家族の者がだれもいない。きっと近くの親類の家に行ったのだろうと思った。だがその時、奥の部屋から三味線の音が聞こえた。覗くと普段よりも皓々とした部屋に、たしか三人のおばさんが一心に、下を向いて三味線を弾いていた。近づこうとしたら、来るなという感じで押し止められた。わけが分からないので、外に出て親類の家に向かった。途中で、家族が帰ってくるのに出くわした。ぼくが眠っているのでわざわざ起こさなかったとか、いうことだった。だれかが家に来て、三味線を弾いているよ、といっても、そんなはずはないと言われた。たしかに、家に帰っても薄暗く、なんの音も、人の気配もなかった。夢だったのか、現だったのか、今でも分からない。