その名前にした理由

名前には、
それぞれその名前をつけた人の思いが込められています。

思い付き、取って付けたような名前であっても、必ず由(ゆかり)はあります。

最近では、お子様の名前に宛字読み方などユニークなものが多いですよね。
…ハッキリ言って、聞かなきゃ読めない名前が多くて。

中でも、当院にいらっしゃる患者さんの名前の由来について、とても興味深かったこと。

患者さんがお連れしたお子様の名前をお聞きするのですが、ある時、
「ヒロミ(仮名)です。」と、おっしゃいました。
4ヶ月のその子は、女の子らしい柔らかいお顔立ちだったので、
「ヒロミちゃん。こんにちは。」
と声掛けすると、そのお母さんは、
「この子、男の子なんです。」
と答えられました。私は、
「あー、ごめんなさい。ヒロミ君、よろしくね。」
何の違和感も無く、といった感じでそのちょっとした時間は過ぎたのですが。

そんな患者さん(お母さん)の名付けの由来についてお話してくださいました。
「この子は、男の子として生まれたけれども、将来的に、心は男の子では無い、と自覚するかもしれません。なので、名前を女性でも男性でも受け入れられやすいものにしたのです。」
確かに、私の周りでも生まれ持った性について悩み、性別を変えた方が数人いたのですが、
身体は変えられても、「名前」への違和感を持ち、悩んでいる本人や両親、親戚の方の話を聞いたことがありました。
呼ばれたり、呼んだりするものですからね。

このヒロミ君のご両親は、今の時代に合った、先見の明を持って名付けたのですね。
子供の将来を考えるって、こういう考えもある、ということを実感したのです。

あなたの名前には、どんな思いが込められているのでしょうか。いつか教えて下さいね😊👇