もはや2023年もそろそろ折り返しになろうかというところ。
だが、みなさま、あけましておめでとうございます。カコちゃんです。
生存報告はすっかりTwitterで済ませておりましたが、ブログを書くココロのヨユーがなかった、とも言えます。
言い換えれば、今、カコちゃんには金銭的なヨユーはなくとも、ココロのヨユーがある、ということです。
近い将来(再来週とか来月とか)、またバタバタする日々が始まることでしょうけど、今はホントに「なつやすみ」みたいな日常。ああ至福。
![パンダ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/172.png)
さて、そんな中、ずーっとご紹介したいイベント(展覧会)がありました。
よくわかんなくて、期待しないで行ったら、思いのほかよかった、とゆーヤツです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/76/26/j/o0600045015295268039.jpg?caw=800)
さる5/24(水)、天気予報どおりに快晴だったため、午後からおでかけ。
札幌市南区にある、札幌芸術の森美術館へ向かいましたよ。
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カコちゃんは勉強も英語もできないのだけど、英語には「木漏れ日」に代わる言葉がないのですってね。ラテン語起源の、だったかぬ? あるいは日本語以外にはないのかもしれない。
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そもそもなんでゲーモリくんだり(カコちゃん、言い方!)まで行ったかとゆーと、今年、どうにも心惹かれる展示が見当たらなかったから。
チームラボだって面白そうだけど、日時指定だったとしても混んでいそうだし。
美術館という空間に身を置くのは大好きだけど、興味のない、いもあらいのごとく混雑している空間はチト厳しい、となると、ふむー、というのが発端。
つまり、艾沢詳子さんにはまったくノーマークだったわけです。
ただ、告知物のビジュアル(通称:小人ちゃん)に例えば内藤礼さんのような繊細なインスタレーションを体験できるのかな、と想像できた。で、訪れたのであります。
館内は撮影OK。
撮影OKの何がいいって、自分がどの作品が好きだったかとか、その作品の解説とかのメモがカンタンにできるってとこ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/b2/bc/j/o0600045015295268463.jpg?caw=800)
これ、小人ちゃん。
しかも売店でうってました。
艾沢詳子さんがどのような経歴を持ち、活動されているのか等はこちら↑に詳しいので、はしょります。
最近ではSCARTS/スカーツで展覧会があったんだね。
hitaruの1Fギャラリーね。
![パンダ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/172.png)
作家が触れ、感じてきたさまざまな生と死、空気、ことばにならない魂の震えを、初期作品は版画、ドローイング、平面に表現していく。
入口すぐには父親の闘病のようすを描いた作品があったのだけど、抽象の中に体感があるというのか、不思議なほどの臨場感。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/b2/73/j/o0600045015295269111.jpg?caw=800)
これは舞踊家・大野一雄さんをモデルにした作品。
確かに人の動き、舞踊を見る感じ。
そう、感情に訴えるというよりは、肉体の記憶を呼び覚ます、という印象なんだよな。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/ff/fc/j/o0600045015295269224.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/4f/11/j/o0600045015295269385.jpg?caw=800)
これ、実はとても切なく、やりきれない作品。
ネタバレしたくないので、ぜひ現地で体感してください。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/c4/30/j/o0600045015295268430.jpg?caw=800)
おおばんぶるまいです。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/ac/71/j/o0600045015295268492.jpg?caw=800)
表現技術の試行錯誤が続いていき、立体に。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/97/e6/j/o0600045015295269417.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/a4/52/j/o0600045015295268807.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/b9/70/j/o0600045015295268777.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/28/82/j/o0600045015295268877.jpg?caw=800)
クライマックスは小人ちゃんなんだけど、これはホンの序章。
あの空間は、ぜひ体感していただきたい。
出口付近に90年代初頭のケーブルテレビの番組が流れていたのだけど、そこでちらっと見えた初期作品は、まだ具象作品で、それを見たとき「ああ、そもそも上手な人なんだな」と思った。
確かな筆力があって、切り取る眼を持っている人。
深く静かに感じとり、ダイナミックに、かつ繊細に表現する作家。
この感動、何か知ってる……。と、ひらめいた。
ピナ・バウシュ。
いや、これはカコちゃん独自のキーワードでして、つまりはコンテンポラリーダンスを見て、感動するのに限りなく近い、とひらめいたわけです。
カコちゃんは同級生は53歳・こともあろうに80kgオーバーの大人バレエ実践者です。
先日、バレエの発表会の打ち上げの席で、先生がおっしゃった。
「いや、自分はピナ・バウシュというか、コンテンポラリーみたいのを考えていたんですけどね」
マジか!
でもね、素人(先生ではなく、うちら大人バレエトレーニー)がコンテを踊るって、いかなる振付でもノリの悪い盆踊りにしかならんとですよ? ちなみに今回の発表会で、そのピナ・バウシュもどきは実現しなかった。
その疑問というか、自問自答のよーなものがあったからかもしれない。
艾沢詳子さんの作品は、心が打ち震えるような迫力のあるコンテンポラリーダンスのみたいだな、と。
つまり、クラシックバレエは豪華絢爛な衣装と装置、物語とオーケストラで感動に導くものだけど、コンテンポラリーダンスは、その舞踊の中に、見る人の体感や経験を呼び覚ますもので勝負する、という感じ。
……話が逸れちゃったな。
でも、こう「ぐっちゃぐちゃでようわからん」に収まらず、自分の中の「ことばにできないアレ」を慰撫されるような、不思議な感動がある展覧会でした。
いやもう、行ってよかった。
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美術館入口すぐ、受付の真向かいの展示室にあった、ワークショップ作品。
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![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/81/47/j/o0600045015295268323.jpg?caw=800)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20230607/12/kako-picnica011/d1/ac/j/o0600045015295269797.jpg?caw=800)
カコちゃん、実はすずらんが大好き。
6/11(日)まで開催されているので、ぜひご覧になって。