英国で一番人気のスポーツと言えば、勿論フットボール(サッカー)だ。

 

男の子が学校でやるスポーツと言えば、フットボールとラグビーが主流で、少々クリケット、テニス、ドッジボールをやるときもあるかな、くらいバラエティーが少なく、これが嫌いなら体育は憂鬱で仕方がない。

 

その位の国民的スポーツで、愛国心を表す一番の機会である。

オリンピックも多少は盛り上がるのだが、馴染みのないスポーツが多いし、GB(グレートブリテン)というグループに好かない奴らも含まれているので、よっぽどメダルを大量ゲットとかロンドンで開催とかいうことのない限り、スター選手をニュースなどで見る程度だ。

それよりフットボールだからワールドカップは祭りで、家からは白地に赤十字のイングランド旗(セントジョージ)が垂れ下がり、車にも小旗をつけて、イングランドが勝ったらクラクションを鳴らしながら盛り上がるファン(バカ)が巷に増える。

同僚も、イングランドの試合の日をちゃっかり有給休暇にしているので、いつがイングランド戦かが分かる。大抵は仲間と近所のパブで一緒に観戦する。

しかし、今年はカタールでやるからなんと冬!暑い時期にファン(バカ)が街で盛り上がることもできない。まあ、F1だって中東でやる場合、冬にやってたし、仕方がないことなのだが。

かくいう日韓開催のときも、時差があり、なんと英国時間では早朝であった為、文句タラタラ、ニュースで言っていた。私も日本戦をパブで観戦するため、パブで朝ごはんを食べ、観戦後、職場へと向かった。その道すがら、朝から男たちに声を掛けられ「日本残念だったね」とか「Have a nice day!」とか皆朝帰りのようなテンションであった記憶がある。

 

ニュースではLGBTの問題を取り上げているが、本音はアルコールだろう。(早朝のときも奴らは飲んでいた!)

 

勿論、優勝したいのが一番の希望であるが、イングランドの本音は、絶対弱小親戚国には負けたくない。要するにウェールズとスコットランド、隣国であるがアイルランドも。心の底ではバカにしているからだ。

もう一つの本音は、ドイツにだけは勝たせたくない。

だから、日本が初戦で優勝候補のドイツに勝ったので、なぜか、このグループをメインで報じている。なんとかドイツが敗退してくれないものだろうか、と期待している。なんだか阪神ファンが巨人が負けてくれればそれだけで嬉しいのに似ている。

英国の潜在的な嫌いな近隣国と言えば、やはりドイツ、ロシア。勿論キリスト教国以外を見下げていることは置いておいて。

ドイツは、戦争で闘った相手ということが一番の理由だが、それプラス優秀で良い工業製品を作るし、几帳面でジョークが通じない人達だということだ。要するにコンプレックス。(ちなみにロシアは田舎者で同じくジョークが通じず、共産主義革命で王室からブルジョアを惨殺したからだと思われる)

ホリデー先も、同じスペインの島でも英国人御一行様とドイツ人御一行様が行かれる場所は分かれていることがある。

サッカーは普通に楽しいが、この愛国心がぶつかり合うワールドカップでは、そんな潜在的な好き、嫌いな国同士の本音も垣間見れるので、よく読み取ってみてはいかがだろうか。

ガンバレ日本!