高校進学の際、私は商業科を選んだ。
専門教育を受けて、将来に役立てたかった。
周りから、商業科は勉強が出来ない人が
行く所と言われた。
(当時はそういった風潮もあった)
悔しかった。
商業科でも頑張れば人生を切り開ける。
それを証明したかった。
高校時代、学内成績はよかったので
商系大学であれば推薦で入ることはできた。
その中には一流大学と呼ばれる所もあった。
私は一流大学に入ることが目標ではなく、
社会福祉学部に進学するのが目標だった。
当時の商業科からは前例のない
社会福祉学部に挑戦した。
受験した社会福祉学部はことごとく不合格だった。
でも、思いは決してぶれなかった。
最後の最後で社会福祉学部の大学に合格した。
学生時代、児童養護施設に就職したかった。
児童養護施設は求人がないから就職は無理と
周りから言われた。
就職したい施設に何度もボランティアで足を運んで
自らコネを作った。熱意が伝わり就職した。
福祉以外の世界をみるために、一度退職した。
せっかくの機会なので自転車で全国一周の旅もした。
周りからは意味不明と言われ、
次の仕事も見つからないだろうし、
結婚もできないだろうと言われた。
自転車の旅が終わり、
専門学校の教員として福祉以外の領域で
仕事をすることができた。
結婚もした。子どもにも恵まれた。
社会福祉士として独立した。
成年後見を主とする社会福祉士が多い中、
子ども家庭福祉、講師、個別契約事業を主とする
珍しい形式で事業を行った。
食べていけるの?と言われた。
おかげさまで二年目にして事業も
順調に進んでいる。
前例のないこと、
周りからは無理だろうと言われたことに
これまで幾度と挑戦してきた。
周りの固定観念に対して、負けずに戦ってきた。
結果も出してきた。
人間、やってできないことはない。
自分にとっての芯や信念。
これからも大切にしていきたい。
そして今、
また前例のないことに挑戦をしたいと思っている。
今度はかなり前例のないことである。