連日流れるタイガーマスク騒動。
(過去ブログ 「タイガーマスク騒動から
」)
児童養護施設に勤めていた職員として
ぜひアナウンスさせていただきたいことが
あります。
寄贈する時は、ぜひ相手を自分の親友と
思って、寄贈をしてください。
児童養護施設（その他の福祉施設も）
というのはタイガーマスク騒動
以前から物品の寄贈を受けることが
よくあります。
（食べ物、日用品、衣類、家電等・・・）
皆様からの善意には本当にありがたく
思っています。
しかし・・・。
ボロボロの衣類や靴。あるいは
賞味期限の切れた食品の寄贈などは
いかがなものでしょうか。
大変言いにくいのですが、自分が
こういった物をもらって
使うことがあるでしょうか？
ボロボロでもひょっとしたら使う人が
いるのではないかという善意の気持ちは
大変ありがたいです。
しかし、福祉施設を不用品の最終処理場と
思われている方が少なからずいるのも
現実ではないでしょうか？
衣類の寄贈の申し出に対して、
十分すぎるぐらいストックがあるので
断ると、（勿論、丁寧な対応をします）
「せっかくの気持ちを受け取れんのか！！」
という方もいました。
「お礼状が来ない！！
」
とクレームを言ってくる人もいました。
（勿論、原則お礼状は書いております）
自分の親友にいらなくなった
ボロボロの靴や服をあげるでしょうか？
仮にあげるとしても、相手に必要かどうか
聞いてからあげると思います。
相手が断っても
「善意を断る気か？」等と逆上することも
ないと思います。
施設で生活している子どもも一般家庭の
子どもと何ら変わりません。
（心に傷がある子もいますが）
それなりの年齢になれば、おしゃれにも
気を遣います。
一般家庭が月に一度くらい外食するように、
施設でも時には外食をします。
お小遣いや（施設から支給されます）や
アルバイトで貯めたお金で自分の好きな物を
買う子もいます。
そんな彼らに対して何かしらの支援を
したい方。
テレビ等でもアナウンスされていますように、
ぜひ、事前に問い合わせをして、
・寄贈しても迷惑にならないか、
・どういったものを寄贈して欲しいか、
等をご確認いただけたらと思います。
沢山の方々からの善意の気持ち。
子ども達も職員も大変ありがたく
思っています。
本当にありがとうございます。
ＰＳ
施設や子ども達にしてみたら、
必ずしも物品の寄贈だけが全てでは
ないと思います。
子どもの居室の壁がボロボロだが
改修する費用がない。
居室の畳が古いまま。
等といった生活空間の不便も多々あります。
こういった面でのサポートも、
実は大変助かります。