この夏期セミナーを主催します日本家庭医療学会学生・研修医部会で副代表を努めております旭川医大の名越と申します。大学名からも分かる通り、最北端でスタッフをしています。このセミナーのスタッフには佐賀大や熊本大の人もいますので、全国の仲間達と活動出来るのが楽しいです。

 さて、このブログのスタートに当たって「家庭医療とは」ということをスタッフがまず書いているのですが、正直僕も分かっているわけではありません。そこで、自分と家庭医療との出会いについて書いていこうと思います。

 まず、僕自身の旭川医大入学までの話を少し。

 実は僕も一度別の大学に行っていました。そこでやっていたのは「経済」でした。そんなヤツが何故、今医学部にいるのか・・・

 元々高校の時は理系クラスにいて、機械工学や環境工学に興味を持ってその方面に行きたいと思って勉強していました。でも、早くに父を亡くしたこともあって、「医学部に行きたい」という思いが昔からあったのも事実でした。

 それが何の因果か1浪の末、隣町の文系大学に行くことに・・・

 でも、そっちの方面で特にやりたいと思うこともなく、実際何をやりたいのかって事を考えた時、「やっぱり医者になりたい」と思い、退路を断つために中退して再受験しました。

 これですぐ合格したら格好良かったんですけどね(笑)

 ただ、昔抱いていた「こういう医師になりたい」という思いとは違う物になっていたのも事実です。

 その受験勉強の間だったでしょうか・・・

 地元のニュース番組でこんな光景が取り上げられていました。

 

 内科や小児科のみならず、腰痛や心の病、そして簡単な手術までやってしまう医師

 実は、中学~高校時代に原因不明の腹痛に悩まされ、病院をたらい回しにあった経験があったので、このような幅広い視野を持つ医師の存在は、自分にとって理想の医師像に見えました。

 今思うと、これが家庭医療との出会いだったんですよね。

 それまでは父を不安定狭心症で亡くしていたことから循環器内科に最も興味を持っていました。それに過去の自分の経緯から消化器内科や心療内科にも興味がありました。

 でも、この報道から自分の経験を思い返した時、

「こういう症状の時ってどこの病院行けばいいんだろう?」

って事が多かったな、という感情でした。

 

 実際、医学生として医療の知識がついてくると、親戚や実家の近所の方々からも、同じような質問を受ける場面があります。(おそらく、これを読んでいる医学生の方々なら一度は経験されているのではないでしょうか?)

 勿論、専門医の存在を否定している訳ではありません。実際、入学の前年に今度は母が心不全で倒れ、専門医の先生方のおかげで一命を取り留めることが出来ました。だから、再び循環器内科に興味がかなり傾いた状態で入学しました。

 

 そして2年生の時にたまたま学内で「家庭医療学夏期セミナー」のポスターを目にして、学外の人と知り合ってみたいという軽い気持ちで参加しました。実際、かつて家庭医療に興味を持ったとはいえ、上に書いたような知識しか無かったですし、面白そうだし、何科に行くにしても役立ちそうな内容だからというのが参加の動機でした。

 結局、3日後にはこれまでの人生で最高潮になるくらい家庭医療に興味を持つことになりました。(大袈裟かな・・・)

 それまでは旭川に引きこもるような生活でしたが、帰ってすぐにセミナーで出会った先生の病院に見学に行き、実際の現場も見てきました。

 また、様々なセミナーや学会にも参加するようになり、全国各地の医学生・ドクターと知り合うことが出来たのは素敵な財産です。

 そのような活動を通じて、僕が家庭医療という物を知った報道で取り上げられていた医師のお一人にも会うことが出来ました!

 まだまだ書きたいことは山ほど有るのですが、続きはまたの機会にということにしましょうか。