千葉県匝瑳市 行木幸弘さん | ニッポン放送~柿沢安耶と番組スタッフのブログ~The Voice of Farmers 

千葉県匝瑳市 行木幸弘さん

★AM1242ニッポン放送★
☆The Voice of Farmers☆
★10月から金曜夜8時~★


スタッフYです。



今回土田農園の畑で


柿沢さんとお話していたのは、


千葉の里山で稲作をしている


行木幸弘さん。



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【柿沢】行木さんの畑は、


今年いつ稲刈りを


したんですか?


【行木】今年一番早かったのは


8月の17日ね。


【柿沢】何回かに分けて


稲刈りをするんですか?


【行木】早い時期に出来る


“ふさおとめ”というのが


あるんですよ。


早生品種というやつですね。


その次に“ふさこがね”


というのがあります。


【柿沢】いろんな種類を


作ってらっしゃるんですね!?


【行木】うちはふさおとめ、


ふさこがね、コシヒカリ、


まんげつもちというもち米です


【柿沢】もち米とうるち米って


どんなふうに違うんですか?


【行木】穂が出てからが


結構違いますね。


もち米のほうが、


コシヒカリより


白っぽいんですよ。


籾がプリっとしていてね。


【柿沢】それ区別がつくように


なりたいですね~。



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【柿沢】作られているのが


「里山米」というふうに


お聞きしたんですが


都会暮らしなもので、


“里山”って具体的に


なんなんだろうって…


言葉として聞きは


するんですけど、


どんな場所なんですか?


【行木】四方が山に囲まれた、


山と山の間にある田んぼ。


そこで作ったお米です。


【柿沢】その場所でお米作りを


されているきっかけというのは


あるんですか?


【行木】本格的に


米を作り始めたのが


10年ほど前、


親の代が初代で


私が2代目です。


長男が2歳くらいの時に、


『ホタルを見に


連れてってやる』


って言ったんですけど、


3匹のホタルを捕まえるのに


1時間もかかったんですよ。


【柿沢】ホタルがあんまり


いなかったと?


【行木】そうです。


私が子供のころは


いくらでもいたんですよね。


それがもう、


全然いなくなってたんですよ。


【柿沢】環境が変わっちゃった


ってことですか?


【行木】そうです。


高度経済成長時代になって、


質より量の栽培方法に


変わっちゃったんですよね。


量を採らないといけないから、


肥料や農薬をやって…


環境が変わっていってしまった。


それでホタルもいなくなって


しまったんですよね。


【柿沢】里山でのお米作りの


特徴ってあるんですか?


【行木】早い段階での


稲の分蘖(ぶんげつ)が


できないんですよ。


【柿沢】ぶんげつっていうのは!?


【行木】稲って、一本植えると


多くて10本とか17本とかに


分かれるんですね。


でも、湧水が出るおかげで


水が冷たいんですよね。


だから早い段階での


株わかれが出来ないん


ですよね。


【柿沢】なるほど、


湧水で美味しいお水だけども、


そういうこともあるんですね。


【行木】だから冬の間に


田んぼの周りに


きちんと基盤整備をして、


堀を作っておく。


清水掘りっていうんですけどね。


これを作っておかないと、


冷たい水が直接田んぼに


入ってしまってダメなんです。


だから2月いっぱいは


ずっと基盤整備ですね。


【柿沢】手間がかかるん


ですね~!!


【行木】圃場は良くない環境ですね。


【柿沢】でも美味しいお米が


できるんですよね。


どんな要因があるんですか?


【行木】一番は、


寒暖の差ですかね。


あと、土が元々粘土つち。


粒子がとても細かいんですよね。


だからお米自体も粘りが強い。


もちもちしたお米になるんです。


プラスして有機も使うので、


甘みも増して、


香りも良くなりますね。



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【柿沢】行木さんの里山米、


新米を持ってきて頂きました!!


しかもおにぎりになってる~


いただきまーす!


【行木】どうぞ~


【柿沢】あ、ほんとだ!


粘りがあって甘い!


何も中にいらないですね。


梅干しとか入ってなくても


このままでぱくぱく


いけちゃいますね!


なんだかピカピカしてますね。



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あと、米粉を使ったケーキが!


シフォンケーキ。


これはもちもちというより、


ふわふわしてて


とっても美味しいです。


【行木】米粉は、


おじいちゃんが挽くんです。


【柿沢】おじいちゃんが!


じゃあ本当に、


全部そこで手作りで


できるんですね。



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【柿沢】里山の環境を取り戻す


米作りを始めて10年


ということですが、


変化はありますか?


【行木】一番最初に


気がついたのは、


草刈りをしているときに


カルガモの卵が


あぜ道にぽこっと。


5年くらいしてからですね。


毎年毎年、


試行錯誤の連続でね。


なんで稲が病気になるんだろう、


なんで虫が出るの?とかね。


なぜあぜ道には


雑草が生い茂ってるのに


稲はこんなに貧弱なの?と。


【柿沢】自然を見ながら


勉強していくんですね。


【行木】そうですね、


そうしているうちに、


じわじわ形になっていって。


それで5年くらい経った時に、


カルガモの卵が。


動物って、


食糧が豊富な場所じゃないと


繁殖できないじゃないですか。


【柿沢】それだけ


自然の環境であり、


土も豊になってきたという


証拠ですね。


【行木】戻ってきたんだなぁ、


と思って田んぼの中を


覗いてみたら、


オタマジャクシがいっぱいいて、


どじょうがいたり、


田んぼの中でメダカが


繁殖していたりね。


【柿沢】お米自体も


変化していきましたか?


【行木】米というより、


稲草自体の変化ですね。


【柿沢】これから、


「こうしていきたい」ということが


ありますか?


【行木】せっかくここまで


戻ってきた環境を


維持していきたい。


環境を壊すのって


一瞬じゃないですか。


でも環境を維持するって


いうのは一生かかる。


それが一番の目標かな。


それを子供の代まで


残してやりたいですね。


軽のトラックをライトを


つけて止めておくと、


ホタルが集まってきて


デコトラになるんですよ。


【柿木】すごい!(笑)


写真が見たいです!


【行木】ところが、


ホタルの光っていうのは


なかなか写真に


写らないんですね。


【柿沢】じゃあ現地に行って、


見るしかないんですね。


行ってみたい~!!



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【柿沢】お米は、


作れば作るほど赤字になる、


なんていうお話も聞きますが…


時給に換算しちゃうと、


100円くらいになってしまうとか。


【行木】そうですね(笑)


なりますね。


だから、


消費者の方が“質”で買うか、


“量”で買うか、


そのへんですよね。


私もこのお米は、


なるべく手が届く料金で、と


設定して販売しているんですよ。


【柿沢】こちらは3キロで


1500円ちょっと…


本当はもうちょっと高い値段が


ついてしまうんですね。


【行木】そうですね。


今は口コミで、


うちからお米を


もっていってくれて。


とてもありがたいですね。



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