そんなに少ないんですね！？
★AM1242ニッポン放送★
☆The Voice of Farmers☆
★日曜夜９：００～です★
スタッフＹです。
「NPO菜の花エコプロジェクト埼玉」代表の
榊原京子さんとともに、
菜の花が咲き乱れる
土田三兄弟の土田農園を訪れた柿沢さん・・・
さあ、今日は
２人のトークに耳を傾けてみましょう。
【柿沢さん】NPO菜の花エコプロジェクトというのは、
どういう活動をしているんですか？
「エコ」という言葉が付いていますが…
【榊原さん】今色んな環境問題がある中で、
バイオディーゼル燃料として
菜の花が取り上げられているんですね。
てんぷらなどに使った油、
そういう廃食油を車の燃料にすることで
エコに繋がる。
そして菜の花は成長するときに
ＣＯ２を吸収しますよね。
だから燃料として燃やしても、
カーボンニュートラルと言われる
植物なんですね。
【柿沢】なるほど！だから、
“見て 食べて 車が走る菜の花畑”を目指す
というスローガンがついているんですね。
【榊原】私も、菜種油はてんぷら油に使っても
捨てたことが無いんですよ。
【柿沢】捨てないんですか！？
【榊原】一度使ったてんぷら油も、
オイルポットに入れて、
おりを奇麗に濾していって、
そして次に使う時に
また新しい油を半分足せば、
しっかり美味しいてんぷらが出来るんですよ。
【柿沢】もったいないですもんね。
【榊原】私たちも燃料として
このバイオディーゼル燃料を
作っているんですが、
知り合いやお友達からいただいた
残ったてんぷら油や
消費期限の過ぎた油を
リサイクルしているんです。
【柿沢】循環してるんですね～。
ところで、菜種油っていうのは
菜の花のどの部分から絞るんですか？
【榊原】菜種油は、咲き終わった種を
６月ころに収穫して絞ります。
この小さな菜種の中には
３割ほどの油が入っています。
植物の種から精製する油としては、
菜種が一番含有量が多いと言われています。
【柿沢】菜種油の自給率っていうのは
どれくらいなんですか？
【榊原】実は菜種油の国内自給率は、
１％ほどだと言われています。
【柿沢】１％！そんなに少ないんですね！
【柿沢】この活動を始めたきっかけは
何だったんですか？
【榊原】やはり環境問題が
一番のきっかけでしたね。
初めはゴミ問題から。
私が住んでいた街では、
ゴミの焼却に莫大な費用が
かかっていたんですね。
私たち市民がゴミの減量をすれば
焼却施設は一か所で間に合うんじゃないか！
っていう活動からスタートしたんです。
やっぱり環境問題って、
どこかで繋がっているんですね。
滋賀県で２０００年に行われた
菜の花サミットで、
資源循環サイクルというのを見て、
すごくワクワクしたんです。
私たちもやってみたい！
と思ったんです。
【柿沢】なるほど！
これがすごく刺さったって感じなんですね。
【榊原】そうですね。
【柿沢】この活動を通じて、
伝えていきたいことはなんですか？
【榊原】次の世代の人たちに
良い環境を残していきたいと思う上で、
農業ってすごく大きな役割を
果たしていると思うんですね。
農業が「３Ｋ」って言われていた
時代がありますよね。
その「３Ｋ」を、
きついとか汚いとかではなくて、
“環境を守る”だとか
“希望がある”だとか、
“健康”などに
置きかえられたらいいなと思っています。
【柿沢】“経済”だとか、
いろんなＫがありますよね。
【榊原】そうなれば、私たちの暮らしが
もっと安全になったり、
健康になったりしていくと
思うんですよね。
だから、皆さんに、
ちょっとずつでもいいので、
環境市民になっていってほしいと
思っています。
【柿沢】まずは知っていただくこと、
なんですよね。
それが環境や農業、
いろんなことに繋がって行くんですね。
もっともっと土に触れる機会を持ちたい！
見るだけじゃない、
食べるだけじゃない。
野菜と農業は、
私たちの生活、健康、未来を
変えてくれるのかもしれません。
さて、来週は
どんなお客さんが
この畑を訪れるのでしょうか・・・
☆NPO菜の花エコプロジェクト埼玉ＨＰ