トマト作りと波乗りの共通点 | ニッポン放送~柿沢安耶と番組スタッフのブログ~The Voice of Farmers 

トマト作りと波乗りの共通点

★AM1242ニッポン放送★
☆The Voice of Farmers☆
★毎週日曜日夜8:30~★


こんばんは。


3月は、結構働いているスタッフYです。




働くことが生活から


切り離せないものであるなら、


仕事を楽しむことで


人生はどんどん豊かになる。


都会で働く私たちが、


ふと忘れてしまうこと。


それを教えてくれたのは、


農業を楽しむ一人の若い農業家でした。



『畑の旅人』


今週は、神奈川県茅ケ崎市、清水進さんです。


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神奈川県は茅ヶ崎市、


シーズンには海水浴に訪れる


観光客でにぎわいを見せ、


海のイメージが強いこの地域ですが、


温暖な気候を利用した農耕地が


発展している場所でもあります。



清水さんは、茅ヶ崎の地域農業を担う


若手農業家の一人です。


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【清水さん】うちは、だいたい


トマトやってるんですけど、


10月おわりくらいに苗で植えるんですよ。


収穫が2月から6月中旬くらいなんですけど、


そこから後作っていうのをやるんですけど、


後作のきゅうりが


だいたい8月くらいに種蒔いて、


九月の中旬から10月の中旬くらいまで収穫して、


それが一年のハウスのローテーションです。


トマトって甘みがあって、


ちょっと酸味があったほうが


僕は美味しいと思うんですよ。


甘くするには


水分を押さえるのが一番いいので、


夏は毎日水をあげます。


でも冬は一月くらいだったら


一か月に一回くらい。


土にもよるんですけど、


見てもらえばわかると思うんですけど


固くなるんですよ、


カチカチになるんですね。


だから一か月で五分くらいだけ。


二月になって暖かくなってくると


ちょとずつ増やしていく。


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自分が美味しいと思える野菜、


お客さんに喜んでもらえる野菜を作るため、


土と向き合いながら


試行錯誤を続ける毎日を送る清水さん。


従来の定番野菜に加え、


新品種や消費者のニーズに


目を向けた作物に挑戦し、


新しいことを発信しています。



【清水さん】美味しいものじゃないと


やらないですよね。


自分で興味があるものは


作ってみて、食べてみて美味しかったら、


誰も作ってなかったら紹介したいというか、


面白いじゃないですか。


一番自分が参考にしてるのは、


近隣の農家さんで作ってるもので、


散歩してて「これ珍しいね」なんて


会話したりして情報を仕入れたりだとかして、


一個二個貰って食べてみて


美味しかったら作ってみることが


多いですね。

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地域の農業を背負って立つ


若手農家としてのチャレンジを続けながら、


野菜作りに真剣に向き合う清水さんですが、


その暮らしぶりはいたって自然体。


畑仕事の合間に楽しむのは、


趣味であるサーフィン。


時間を見つけては、


サーフボードを抱えて


茅ヶ崎の海へと出かけて行きます。



【清水さん】今2月3月くらいだったら、


結構起きるのうちは遅いんですよ。


7時くらいに起きて、


朝食を食べて、


8時ぐらいから


だいたい午前中のほうが


風が無いので


2時間くらい、10時過ぎくらいまで


波乗りに自転車で行って、


帰ってきて昼飯を早く食べて、


一時くらいから日が落ちるまで


農作業するってかんじですかね。




朝が早くて体力勝負。


そんなイメージのある農家の仕事ですが、


農家だからこそ得られる自由があります。


そしてそれこそが、


清水さんが農業を一生の仕事に選んだ


理由の一つでした。


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学生のころ、


同級生たちの中に


専業農家が少なかったこともあり、


自分の家が農家であることを


あまり言いたくなかった時期も


あったそうです。


でも今、


両親が大切に育てあげた畑を受け継ぎ、


その土を耕す暮らしに


とても感謝しているという清水さん。



【清水さん】昔から、


体を動かすのが好きっていうのが


基本にあると思うんですけど、


自然とかも、好きというか


自分の環境に常にあったっていうか、


自然ということを


考えたことはないですけど、


あたりまえのようにあったというか。




清水さんの仕事と趣味、


その二つは、


どちらも自然の中で暮らすという


大きな輪の中にありました。



【清水さん】一番リンクするものと言えば、


やっぱりどちらも自然。


野菜とかも生き物なので


毎回状況が変わったり、


今日は晴れてるから水をやったりとか、


くもってれば水をあげないとか、


その日によって


全然ちがうじゃないですか。


波も一緒で、


波って低気圧で起こるじゃないですか。


今日は波あるけど明日は波が無いとか、


毎日常に変わったり、


そういうのが似てるかなと。


だいたい三日前くらいに


雨降るなーと思ったら、


それに合わせて


仕事することもあるんですよ。


ホントに忙しい時は行けないんですけど、


波乗りよりも


もちろん仕事のほうが優先だから。


でも収穫が無いときとか


手入れの時だったら、


その前日に休まずかんばって


休憩しないでやって、


その次の日に休めるようにしたりだとか。





晴れた日には畑を耕し、


雨の日には本を読んで過ごす。


時間に縛られることなく、


穏やかに暮らした


農民たちの生活を読んだ


晴耕雨読という言葉の本当の意味が、


清水さんの暮らしの中にはありました。


そしてそれこそが、


楽しみながら農業を続けられる


理由でもあるのです。


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【清水さん】農業って自由に時間使えば


けっこう面白いと思うんだけどな。


自分の好きなことやって…


お金はあんまり稼げないかもしれないけど(笑)


でもなかなかサラリーマンとかって、


結婚してるとサーフィンやってても


土日両方はできないじゃないですか。


そのへんはうまく使えてるのかな。


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【清水さん】やっぱり


自分の好きなことをやって、


楽しければ一番いいなって。


農業にかかわらず


やりたいことをやるって…


すごい贅沢なんだろうけど。


いつ何どき、


不景気だからどうなるかわからないけど、


今出来る時にやってるだけで。


だから今年は気合い入れていこうと。


今年一週間に一回は必ず海に入ろうと。


どんなに忙しくても。



専業農家として、


忙しく充実した日々を過ごす清水さんですが、


家族と過ごす時間を作ることも忘れません。


仕事・趣味・家族との時間、


限りある時間の中で、


すべてを充実させることは、


都会で暮らす私たちにとって


言葉にするよりも難しいことです。


農家という生き方は、


それらを可能にしてくれるものだと、


清水さんは教えてくれました。




☆清水さんの野菜は…

茅ヶ崎公園球場で毎週土曜日開かれている

「茅ヶ崎海辺の朝市」で購入することができます!


詳しくは、茅ヶ崎市HPをチェックしてみてくださいね!↓

http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/