70歳になってから読み返したい本、ナンバーワン! | かきっぱなし!

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大学生の嵐のような毎日。

・・・自分の生活をありのままに、たくさん書きます。

魂萌え!〈上〉/桐野 夏生

魂萌え!〈下〉/桐野 夏生

大学に入ってから、ずっと考えてることがある。

それは、自分が年老いてからのこと。

まだまだ先のことかもしれないけど、

なんだかものすごく興味がある。


自分の中の想像では、

きっと子供に逆戻りしちゃうんじゃないかと思う。

社会の中で、

決められたルールを守り、

自分の大切な人を守ってきた。

そうした責任から開放されたとき(会社を辞めたとき)に、

きっと小学生くらいに気持ちが戻るんじゃないかな?

何事にも好奇心旺盛で、

やりたいことをすぐに

とことんやりたい。


そんな風になるんじゃないかなと思っていた。


桐野夏生さんの「魂萌え!」は、

そんな想像を小説にしたものだった。


主人公の敏子と言う人は、

夫と子供に恵まれ、

不自由のない暮らしをしている。

でも、急に夫が亡くなり、

愛人の存在が明らかになり・・・という話。


自分の想像と同じところもあったし、

違うところもあった。


読んでみて思ったのは、

自分が実際に年老いてから

この小説を読んだときに、

どういう風に思うのか?ということ。


「ああ、なるほど、その通りだ」と思うこともあれば、

「まさか!年老いてから、こんなことあるわけない」と思うかもしれない。


50年後が楽しみだ。