大学に入ってから、ずっと考えてることがある。
それは、自分が年老いてからのこと。
まだまだ先のことかもしれないけど、
なんだかものすごく興味がある。
自分の中の想像では、
きっと子供に逆戻りしちゃうんじゃないかと思う。
社会の中で、
決められたルールを守り、
自分の大切な人を守ってきた。
そうした責任から開放されたとき(会社を辞めたとき)に、
きっと小学生くらいに気持ちが戻るんじゃないかな?
何事にも好奇心旺盛で、
やりたいことをすぐに
とことんやりたい。
そんな風になるんじゃないかなと思っていた。
桐野夏生さんの「魂萌え!」は、
そんな想像を小説にしたものだった。
主人公の敏子と言う人は、
夫と子供に恵まれ、
不自由のない暮らしをしている。
でも、急に夫が亡くなり、
愛人の存在が明らかになり・・・という話。
自分の想像と同じところもあったし、
違うところもあった。
読んでみて思ったのは、
自分が実際に年老いてから
この小説を読んだときに、
どういう風に思うのか?ということ。
「ああ、なるほど、その通りだ」と思うこともあれば、
「まさか!年老いてから、こんなことあるわけない」と思うかもしれない。
50年後が楽しみだ。