普通ソープでは日本人女性しか働いていません。

それは万が一不法滞在者だった場合、警察の介入などでやっかいなことになるからだと聞いたことがあります。




もちろん例外もあるわけで、見るからに外国人でも国籍が日本だったら働くことに何の問題もないわけです。


私が知っている外国人のソープ嬢は、日本人と結婚した人か、親が日本人と再婚して養子縁組をした子でした。




かなり昔に私が働いたお店に台湾出身の嬢がいました。


彼女は子供のときに日本に来たので日本語はペラペラなんですが、見れば日本人ではないとわかります。


フリーのお客さんは写真で女の子を選ぶわけですが、日本人じゃないとお客さんはなかなか選んでくれません。



外国人好きなお客さんなら良いんですが、大抵は日本人の嬢と遊びにソープに来ているお客さんですから、見た目が外国人である彼女はお茶を挽くことも多かったんです。



ボーイさんも何とかお客さんをつけようと頑張ってはいたんですが、結局彼女はヘルスに移っていきました。



こんなことがあったので外国人がソープで働く難しさはなんとなくわかっていたんです。




この出来事から数年経って、一人のお客さんと出会いました。


私より5歳ほど年上の金子さんは離婚したばかりでした。



3回目にお店に来たとき旅行の話になって、私が好きな国の話になったんです。




金子「ユキちゃんあの国が好きなの?俺も何回も行ったよ。前の奥さんはあの国の人なんだよ。」



ユキ「そうだったんだぁ!」



金子「うん、結局お金で別れちゃったけどね…ことあるごとに送金して、それでも足りないって言ってくるんだもん。」



ユキ「あの国の人は持ってる人が出すのが当たり前だから悪気はないんだよね。」



金子「そうなんだよ、たかってるつもりはないんだよ。でも勝手に家を建てちゃったり、車を何台も買っちゃって、後で請求してくるんだよね。」



ユキ「それは怖いね…」




こんな感じで、前の奥さんの愚痴を聞くことが恒例になっていました。




金子「実は前の奥さんもソープで働いてたんだよ、結婚してから始めたんだけどね。」



ユキ「えっ、じゃあ金子さん公認で働いてたの?」



金子「公認っていうか、国に送金するために勝手に始めちゃったんだよ。俺はかなり無理して彼女に月100万渡してた、それでも足りないって実家で言ってたみたいでね…。」



ユキ「だって向こうは物価も安いし…。」



金子「ベンツとか買っちゃうんだもん、それでガソリン代がないって泣きついてくるんだ(笑)」



ユキ「それでまた送金するわけだ…」



金子「そう、今でも未練はあるけど、もう無理だからね…向こうで王様暮らしをして、必死に働く俺が日本でカツカツの暮らしをしてたから。」




こんな理由で離婚した金子さんですが、奥さんがソープで働いていたときに可哀想だと思ったことがあったそうです。




金子「夕方には帰るはずだったのに、夜中に帰って来て泣いてたんだよ。」



ユキ「嫌なお客さんに付いたのかな?」



金子「お客さんを一人も付けてもらえなくて、夕方帰る時間になったらもう少し居ろって帰らせてもらえなかったんだって。外国人だから虐められたって泣いてたんだよ。」



ユキ「………それってもしかしたら違うかもよ、奥さん日本語上手だった?」



金子「日常会話はできたよ、細かいことは無理だったけど。」



ユキ「じゃあ多分奥さんは勘違いしちゃったんじゃないかな?お店側はお客さんを付けようって頑張ってたんだと思う。」




金子さんの奥さんは日本語の細かいニュアンスが伝わらなくて、虐められたと勘違いしてしまったんだと思ったんです。


外国人だとお客さんが付きにくいこと、普通はどんなお店でもお茶挽きを出したくないことを話しました。



きっとお店はお茶を挽かないように少し残ってもらって、なんとかお客さんを付けたかったんだと思うんです。


お客さんを付ける気がないのだとしたら残す必要はないんです、時間になったらさっさと帰ってもらえばいいわけですもんね。



この説明ができて良かったです、金子さんはずっと奥さんが虐められたことが心に残っていて、モヤモヤした気持ちのままでいたわけですから。




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