いつも来るお客さんにこんなことを言われた
客「今日はいつものお兄ちゃんいないねぇ……今日の人はちょっとキツイ人だね。」
「いつものって木村さんのこと?下で何かあったんですか?」
客「うん…こんなことがあって……」
予約の時間より少し早くお店に着くと、いつもの仲の良いボーイさんではなく、他のボーイさんがフロントに座っていて
「お客さん、階段上がれるんですか?上がれないと個室に行かれませんよ。」
とイヤな顔で言われたそうで…。
このお客さんは杖を使って手摺りにつかまればゆっくりと階段を上がれますが、外では車椅子なんです。
いつも個室に移動するときは車椅子は邪魔になるので、フロントに預けています。
車椅子で店内に入ったお客さんを見ての言葉だったのでしょう。
いつものボーイさんはお客さんが車椅子を降りた後、必ず2階の個室までおぶって上がってくれました。
これはお客さんと仲良くしていた木村さんだからできることであって、そこまで全てのボーイさんにして欲しいとは思いませんが、いくらなんでも言い方というものがありますよね……。
「ええっ!!そんなことが!?ごめんなさいね…よく伝えておかなかったから……。」
客「いやいや、仕方ないんだけどね。」
お客さんは笑いながら気にしていないと言いましたが、その話しを聞いたときなんだかとても悲しくなりました。
接客業でお客さんに対してそんな態度を取る人がいるということは、相手がお客さんでなかったらもっと酷い態度を取っているのではないでしょうか?
私たち嬢だけが接客をしているわけではなく、ボーイさんもお客さんに対して大事な接客をしているわけですよね。
後日、木村さんと少しだけこのことについて話しました。
木村「仕事でなくても街中で同じようなことがあれば、自分は同じように手を差し伸べる人間でありたいですね」
この言葉を聞いて、この人はきっと本当にそうすることができる人なんだろうと感じました。
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です
