起こるべくして起きたというのが、リニア中央新幹線
の巨大工事をめぐる大手ゼネコンによる談合事件。
大林組、鹿島建設、清水建設、大成建設の大手ゼネ
コンが談合に関与し、東京地検特捜部が独禁法違反
事件として捜査に乗り出しました。
リニアは総工事費が9兆円に及ぶ巨大プロジェクト
工事。発注者はJR東海ですが、そこに国が財政投
融資の名目で公共資金を3兆円も投入しています。
つまり一民間会社の巨大事業というにとどまらず、正
に国家事業としての性格と役割を担っています。
庶民には想像も実感もできない巨額の工事費だけに、
その工事を請け負う施工会社には巨額の利益をもた
らすことになります。
公共事業は一般競争入札が原則ですが、リニア関連
工事は指名競争入札が適用されています。
その結果、限られた大手ゼネコンのみが入札に参加
できることになり、当然のように談合が行われ工事区
間と入札金額が大手ゼネコンの談合によって決めら
れたのです。
予定価格や入札価格が公表されていませんから詳細
は不明ですが、国民の税金を大手ゼネコンの食い物
にしてはなりません。
リニアの岐阜県駅が造られる中津川市内でも、トンネル
工事などが始まっているだけに、談合事件の真相解明
をするとともに、その間工事を中止すなどの対応が求め
られています。
*寒椿など冬の花たちです。
*写真と本文は関係ありません。