(1)効果的な聴きかた~クライエント様の気持ちを惹き付ける

 人は思っている通りには、なかなか表現しませんし、できません。お話しの方向があっちへ行ったりこっちへ行ったりと、時に言い訳を先にするように話してみたり、話そうとしてやめてしまったりなんて事もあるかも知れません。特に、ネガティブな意識は、まるで、臭いものにふたをするかのような感じで、閉じ込めている事が多いものです。無いものにしてしまった方が楽ですからね。

 しかし、このふたがくせ者な訳です。なぜなら、そのふた自体がご自身のこころの一部を使って作り出されたものだからです。

そして、無いものにしなければならないモノが一つ増える度に、一つこころを切り分けて、ふたを一つ作っては、ふたをするを繰り返す、するとどういう事が起こるのでしょうか。

 まん中にあるはずの大きかったこころが、切り分けられた結果、小さくなりすぎて、多くの場合は、まともに機能しなくなります。元気に機能しなくなり、集中しなければならない時に、ぼうっとすることも増えるのかも知れません。

ということで、こんなふたが必要なくなるくらいまで臭いをどうにかした上でふたを外していく必要がある訳です。
このためにカウンセラー・セラピストは、クライエント様にお話しをしてもらいたい訳です。

 それでは、クライエント様に、自ら心を開いて話をしていただけるように、我々カウンセラー・セラピストにできることとは、何なのか、すなわち、我々カウンセラー・セラピストはお話をどのようにして聴いていったらよいのでしょうか。

 明確な唯一の答があるのかどうか今の私には分かりませんが、上手に相手のお気持ちを感じることができたら、その答に近づけるのかも知れません。

  人は否定されることなく、気持ちをわかってもらえて受け入れてもらえると、この人に話したいという意欲が湧いてきます。そして、安心して、閉じ込められた意識も出せるようになります。

 話を否定しないで、次の4つの基本的なスキルを使って聴いていきましょう。

→次回4つ基本的スキル