先日、入札会のため帰国していました。真珠養殖屋は真珠の浜揚げ(収穫)が終わると中性洗剤や塩などで洗った後、形やキズの多少などでグレーディングしある程度値段の予測をし、全部まとめて良い値段で買ってくれるところに売ったり入札会にかけて販売したりします。景気がよくて取り合いになるような状況であれば入札会で高く売り切れることもありますがそうでない場合は安めの札を入れておいて当たればラッキーぐらいの雰囲気になることもあるようです。

今回は大手会社が大量の金色真珠を売った後だったこともあったのかあまりよい値がつきませんでした。うちの珠は白が中心ですがたまに良い金色ができそうな貝があるとまとめて金色を狙うことがあります。今回はその珠があがってきたのです。

よく、今は金色の値段が上がっているから金色を作れとか、白を作れとか、バロック(形がいびつな真珠)が人気だからバロックを作れとか言ってくる人がいるけど真珠の色や形を決めるのは2年も前の挿核の時なんです。先の事など誰にも分かりはしません。

そんな訳で今回はスッキリとしない束の間の帰国となりました。

が、前回帰国時に注文しておいたGT用の釣り竿が届いていたので今はすぐにでも現場入りしてこの竿を振りたいです。