貝に核を入れた後1ヶ月ぐらいの間に10%から20%程の貝は核を吐き出してしまいます。それを脱核貝と呼んでいます。

脱核貝は核を入れる場所に傷跡が残りもう一度核を入れ直しても脱核する割合が高くなったり真珠の形が歪んでしまったりするので多くの場合廃棄処分にしてしまいます。

しかし、最近は貝不足のためうちの漁場でも脱核貝を使わざるを得なくなってきました。

先週はその脱核貝に核入れをするという何とも気の重い作業をやりました。傷跡が破れたりメスが引っかかったりするのでストレスがたまります。

中には核を吐き出した後ケシと呼ばれる無核の真珠が出来ている物もあります。ラッキーじゃんと思われる方も多いと思いますが、これが結構曲者で上手に掻き出さないと体内を傷だらけにしてしまうし取り除かないと真珠におへそができてしまいます。

時には偶然価値のあるバロックが出来ることもあるのでしょうがやはり全体として球形率が高い方がよい値段がつくのです。


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