友人のNさんよりこんな記事を見つけたよと教えてもらいました。

アコヤ貝にクロチョウガイやマベガイの外套膜切片を挿入し黒真珠やマベ真円(球)真珠を作る技術だそうです。詳しい内容は下記の記事をご覧ください。

「異種の移植で高級真珠養殖 愛媛大、世界初の技術」

このようなアイデアは昔からあり、いろいろ試した方もいると思います。シロチョウガイにアコヤガイやクロチョウガイの外套膜切片を入れて成功したという話は聞いたことがあります。特に拒絶反応を回避する処理をしたとは聞きませんでしたが。

ただシロチョウガイ、クロチョウガイ、アコヤガイから産出される真珠の値段はシロ>クロ>アコヤなのでシロチョウガイから黒真珠、アコヤ真珠を作っても意味がありませんね。。。

上記の記事ではアコヤにクロ、マベの外套膜切片を挿入なので、マベ>クロ>アコヤの値段だからこれなら確かに意味があります。

マベ真珠は真円(球)を作るのが非常に難しく希少価値があるのでうまくいけば面白いですね。でも、うまくいけば希少価値がなくなるので、やるなら黙って一人勝ちしなければ意味がありません。

記事の写真を見るとお世辞にもきれいとは言い難く、まだこれからの技術です。また、このような邪道な手法で作った真珠に対する業界からの反発も考えられます。誰に文句を言われてもお客さんが欲しがる物ができるまで技術を高めてもらいたいですね。

昔は養殖真珠だって天然真珠と比べたら邪道な真珠だったのですから。