シミルボン・2016年12月19日初投稿

 

『りぼん』1984年2月号~7月号まで連載されていた、ファンの小説家の家政婦になった17歳の女の子園子の話。
小説家の3人の癖のある息子達が原因で、それまでのお手伝いさんが辞めたりして、園子もいろいろと悪戦苦闘するのですが……。
そのうち、年齢の近い高校生の次男里美と園子の間に恋が芽生えていきます。

園子が作るハンバーグがとても、おいしそうだった印象がある漫画。
後から、お料理を扱った漫画もたくさんみるけど、この漫画ほど、おいしいそうに見えた漫画がありません。
でも、これはあくまで私の基準です。
また、小椋冬美先生の絵は大人っぽいなって感じてました。

お料理がおいしそうに見えたのは盛り付けが綺麗なのもあったのかなって思います。
私は料理関係の仕事をするようになって、盛り付け、目で食事を楽しませるのにセンスが必要なことを知りました。
描かれている服もお洒落で、とても素敵で憧れました。
絵を見ただけでおいしさを感じるお料理、お洒落な服から、小椋冬美先生のセンスの高さを感じます。
なんというか、小椋冬美先生の漫画は、田舎の小学生の私には都会的でお洒落で大人っぽい漫画でした。

私が読み出した頃の1980年代初期の『りぼん』は、1970年代に『りぼん』の乙女ちっくを築いた先生達と、1980年代には新人だった世代の先生達が程よく混ざり合っていた時代でした。
漫画の1/4のスペースで紹介されてたりする、私がまだ購読していない時代の『りぼん』の作品も紹介されているのを見たリ、買ったりぼんマスコットの巻末の既刊コミックスを見て、こんな作品があったんだって思ったりしてました。

買った本もあれば、立ち読みで終わった作品もあります。
小学生であまりお小遣いがなかったから。
今、思うと無理をしても買っとけば良かったという作品もあります。
やはり、『りぼん』の作品と漫画家の先生は私の漫画の原点です。