いよいよ境内に入る。境内には1000年分の果たされなかった願いが渦巻き、人間の業がひとつの生命体となり、ここに足を踏み入れる者の倖せをねたみ奪うのだ。

 

 

 

前回、大黒さんモドキ、恵比寿さんモドキは境内にもあった。 神社を知る者ならば、だんだん腹が立って来る。 ふと気づくと誰かが僕といると感じ、なぜか家の神社の柿本神社の柿本さんが来てくれていると感じた。 ネコたちまで入って来た。 ネコたちには神様が見えている。 安全だと入ってきたんだろう。 本殿には金ピカのエゲツない像があるだけだ。 まさに「像法時代」を「末法時代」の今、まだ後生大事に置いている。 この像はただの古物に過ぎず、一切の力無し。 電卓があるのに、いまだにそろばん使ってるようなもんだ。 一事が万事、空海はカラッポの人間に過ぎないウソで塗り固められた物語だ。 最後に鐘を片手で鳴らしたら、ネコたちが耳を手でふさぐほどの大音量。 日本仏教、壊滅の音だ。

 

盛り過ぎや!