長男と相談所に通うために、どうやってスケジュールを工面しようかと悶々とした毎日を過ごしていたある日、Cさんから連絡がありました。
「内部で相談した結果、次回はお母さん1人で来てください」と。
正直、言いたいことは色々あります。
不信感を抱えながらこうやって相談を続けることが正解なのか…疑問も残ります。
…ですが、他に相談できる当てもないですし、あったとしてもまた振り出しに戻ることは何としても避けたかったので、自分の気持ちを押し殺してCさんと面談することにしました。
次の面談は、7月になっていました。
Cさんからは「クリニックにかかった方がいいと思うので、紹介します」と40〜50軒のクリニック一覧の紙が渡されました。
オススメを聞いても、「どこがいいとは言えません、診療時間なども違うので、ご自身で問合せして決めてください」と返されました。
前回、Cさんとの面談で若干険悪になっていたためか、彼女はこちらの出方を伺うばかりで沈黙の時間だけが長く続く面談になりました。
内心、仕事を休んで来ているのに、沈黙の時間ばかりでまったく進展のないこの展開…
半年以上の時間と体力をかけて、悩みまくりながら公的な専門機関に相談した結果が、クリニック紹介しますと紙切れ1枚で終わろうとしている事実…
イライラとモヤモヤはピークでした。
面談時間は1回50分。
まだかなり時間が残っていたし、私の中ではCさんと会うのはこれが最後になると、この日この時に決まったこともあって、面談の後半はある程度言いたいことを言いました。
自宅から通える範囲のクリニックや診療時間であれば、自分でも調べられる。
今の状況を総合的に考えて、どういう基準で何科を選んだらいいのか、そういうアドバイスはないのか。
紙切れ1枚で、あとは自分で調べろ…とはあまりに乱暴ではないのか。
何のための相談機関なのか、この1年弱、何か相談に乗ってくれたか、こちらは相談に行って参考になったという実感は一切ない。
etc.
それに対して、Cさんはしどろもどろしながら、「発達系」「心理系」という言葉を繰り返し、説明を始めたのですが、何を言ってるのかさっぱり分かりませんでした。
Cさんは私の顔色を伺う様子で、態度はオロオロ…
話の途中に妙な間があり、語尾は弱々しく消えていく…
おそらく私は、自分では抑えてるつもりでも、かなり怖い顔をしていて、Cさんには恐怖だったのだと思います。
その後、私からよく分からない点を質問して、自分なりに導き出した結論は、以下の通りです。
•クリニック一覧には大きく分けて、発達系(主に発達障害を中心に診ているクリニック)と心理系(心療内科、精神科など)がある。
•長男の場合は、発達系もかかった方がいいが、心理系もかかった方がいい。
•普段は小児科で決まった曜日の決まった時間だけ専門の先生が来るパターンと、専門で診療しているクリニックがある。
それまで私は長男の様子がおかしいとは思っていても、発達系も心理系も意識して考えたことがなかったので、最初、Cさんの話がまったくピンときませんでした。
掘り下げて質問して、自分なりに整理して体系立てて考えた結果、そういうことか…と理解できましたが、それって本来ならCさんがやってくれていいところでは…??
私が途中で理解することを諦めて、掘り下げて質問していなかったら、Cさん黙ったままやり過ごすつもりだったのか…
溢れてくる思いはたくさんありましたが、1利用者として、プロである公的相談機関に私が求めることは、せめて説明だけは順序立てて、聞き手が知っている前提ではなく、素人にも分かるように一貫した態度で説明してほしい…とCさんに伝えて、その日は帰りました。
帰り道、もうこの相談所に来ることはないと、謎の決意をしました。