悲しい事があり 桜を直視出来ない 数年間があった
桜が つらいと 春もつらい
なのに この辺は 桜の木がいっぱいだ
駅までの 並木道は 桜のトンネルもある
ほわっとした 桜色を 頭上に感じながら
目をふせて 歩いた
「桜の花は 天の使者」 誰かが教えてくれた
きっと私が うつむきながら 桜並木を通った時も
桜はきっと 目に見えない何かを 私に
降りそそいでくれていたのだと思う
幾たびかの春を越し 幾たびかの桜を すり抜け
気が付けば 又 桜を 美しいと思えるようになった
神様は いつの日も どんな人にも
分け隔てなく 日にち薬を 届けてくださる
「日にち薬」 大好きな言葉 抱きしめたい程に
日にち薬が 効くまでの 必要な年月だったのだ、と 今なら思う
桜を描くのは 難しくて めんどうで、つくしやつゆ草を描くのとは わけが違う
でも せっかく ブログをやっているので 桜の花も描こうと思った
この辺の桜は ソメイヨシノしかなくて どの枝を描いても ありきたりになる
ふと 見降ろした通学路に 飛び出し坊やがあった
淡く ふんわりした桜の向こうで はっきりした色調の 平面的な 飛び出し坊やが
何とも 不思議な空間を作り出してくれていた
さまざまなこと 思い出す桜かな (松尾芭蕉)
・・・ホントにね。

