先日、ふと思った。柿の葉っぱを描いてない、と。
あわてて いつもの公園に見に行った。フェンスの向こうに柿の木があり
いつも 道の上に みごとな赤い葉を落としていたからだ。
柿の木はバッサリ切られていて落胆した。この柿の木の紅葉はうっとりする程
美しく、赤と朱を混ぜたような色だった。その葉をいつも拾っていたのは何月
だったのだろう。思い出せない。
急いで 近所中の柿の木があるような庭を ひと回りしたが塀の前は綺麗に
はき清められていて、見上げた柿の木は 葉っぱがなく、木守り柿があるばかり。
以前描いた渋柿の木を見に行くと 実ばかり残ってて 下に茶色く腐りかけた
葉っぱが沢山落ちていた。
ナンキンハゼも桜もきれいな赤だけど私はやっぱり柿の葉の赤が大好きだ。
あるところには履いて捨てる程あっただろうに 私は柿の葉一枚手に入らなかった。
「柿月夜」なのに・・・。
「紅秋柿」を描きました

