歩道と斜面の間の溝に 水が溜まってた。

水面には 木々の影と 雲に見え隠れするお日様が うっすら映ってた。

 

私は お日様が はっきり映るまで カメラを構えてた。

 

道行く人が 怪訝な顔で 通り過ぎて行った。

 

水面に お日様が はっきり映し出された時、シャッターを押した。

カメラマンに なった気分だった。

 

  その夜、夢を見た。昼間と同じ場所で、水面を撮ろうとするが

シャッターを押そうとすると お日様が 隠れてしまう。

 

同じ水面に 何度も 駆けつけ シャッターを押そうとする度、お日様が消えてしまう。

その くり返し。

 

  目が覚めた時、あまりにも リアルな光景に しばし呆然としていた。

 

昼間、ちゃんと お日様撮れてたのに こんな夢を見るなんて・・。

 

  なんだか 私らしい、と思った。