お昼前、買い物に行く前は いい天気だったのに
スーパーから 出てきたら まるで吹雪のようだった。
傘がないので ジャケットのフードをすっぽり被った。
凄い風と あられ? あられっていうのかな ぜんぜんフワフワしてない、
アスファルトの上を ころころ転がるほど 固そうな雪。
学校が終わったのか 目の前を 小学一年生位の 男の子。
「わあ、すごい雪、凄い風」と、ひとり言かと思ってたら
ひっきりなしに 私に喋りかけて来る。
「ねえ、すごいですよね。」
私(敬語 使えるんだ。 でも知らないおばちゃんと喋ったらだめだよ)とおもい
だんまりを 決め込む。
「台風かなあ、台風ですか」と聞いてくる。
私「冬だから台風じゃいけど 嵐みたいだね」と ボソッと答える。
その間、三回くらい「気をつけてくださいね」という言葉をはさんでくれる。
(あんたが 気をつけろよ)と心の中でいう。
どこか 別の道に行くみたいなので「ボクも 気をつけてね」とバイバイした。
強い風が吹いて よろけそうになった。
あの 男の子、飛ばされなかったかなあ。
見知らぬ子に あんなに話かけられたの、初めてだ。
私が一年の時、敬語なんて使えなかった。
ああいうの、社交的っていうんだろうな。その性格、半分欲しい。
でも 悪い大人もいるから 気をつけてねー。
