● 情の商い・経営 | 今より確実に店の売上UP!小売業の経営ドクター島村信仁による潰れない店作りとは?

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まいど、どうも。島村信仁です。

商いや経営をしていく上でさまざまなものが必要です。

お金、人、商品など色々あります。

上記に挙げたものは目に見える代表的なものですが、見えないものとして私は情が必要だと考えています。

情がある商いや経営と情がない商いや経営を考えた時にどちらが、よいのか?

昔の日本企業の多くが行っていた終身雇用。これなんか情の現れだと思うのです。

企業側は、一度採用したらよっぽどのことがない限り、社員を首にはしない。

社員にお金をかけて教育し、会社に貢献してもらうようにしていく。

それに雇用者は応えて仕事をする。経営者と雇用者に情の橋が長い時間をかけて作り上げていた。

だから、日本企業って戦後焼け野原になったところからわずか2、30年でジャパンアズナンバーワンと言われる経済成長を遂げることが出来たのではないでしょうか?


しかし、今は正規雇用者を減らし派遣の非正規雇用者を増やすことで企業は利益を上げるやり方に変えました。

厚生労働省の調査結果によると役員を除く雇用者全体のうち非正規雇用者の割合って平成27年度で何割あると思います?

約4割もあるんですよ。

5人に2人が非正規雇用者で日々違う現場に行く。

企業側が仕事の繁忙期だけ人を求め、そうでない時期は企業側が人を必要としていないから、その会社に働きに行きたくても行けない。

非正規雇用者は日々お金を稼ぐために働ける仕事場を求めているので、仕事場がどうしてもコロコロ変わる。

こんな状況で企業に愛着を持って仕事出来ますか?

まず無理でしょう。そこに情は互いに生まれませんから。

企業が人を大切にしないから、人から大切にされなくなる。

日本企業は正規雇用者という大切な家族を切り捨て、足りない労働力を他人である『助っ人』を迎えることで埋め合わせる方法を選んだのです。

商人は、人を人生を生きている一人の人間として顔を見て、その人が本来持つ本性を引き出せるような環境作りをしていくことが、今の商いには必要なんではないでしょうか?

見えない情を大切にした商い・経営していかなければいけないのではないでしょうか?