おはようございます🐢

本日も4日遅れとなりました。連続テレビ小説『ブギウギ』第101回の感想です。

今週末までには追いつきたい。


 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)

スズ子の娘 花田愛子(小野美音)


家政婦 大野晶子(木野花)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


喜劇役者 棚橋健二(生瀬勝久)

第21週「あなたが笑えば、私も笑う」

前回の終盤、スズ子の家を訪ねてきた大野晶子さん。茨田さんの紹介で、スズ子に家政婦として雇ってもらうためにやって来たのでした。すぐにOKを出せないスズ子に、大野さんは「試しに1日」と、かなりぐいぐい。

思えば小夜ちゃんも突然やって来て「弟子にしてくんちぇ」と頼んでいました。大野さんは青森、小夜ちゃんは福島。演じているお2人も、それぞれ青森と福島のご出身です。出身地の言葉だから自然。


大野さんは、翌朝早くからスズ子の家へ来て朝食の支度や家事をテキパキこなします。おまけに愛子の躾もしてくれる。この日が来ることを待っていましたよ私は。スズ子を迎えに来た山下さんも、大野さんがいてくれて安心したはず。

山下さんには人を見る眼力があるし、茨田さんの紹介という信用もある。茨田さんが大野さんを紹介した理由も、すぐに汲んだのだろうと思います。だから、スズ子が仕事の間、大野さんが家で愛子の面倒を見ると申し出た時にお願いしようと即断即決だったのではないかと。

スズ子も山下さんに説得され、意を決して愛子を大野さんと留守番されることにしたものの、家を出るまでまるで今生の別れのようでした。


この日はタナケンと共演した映画の試写会でしたが、スズ子は愛子のことが気になり、あまり映画に集中できなかったようです。その後はレコード会社で打合せの予定でしたが、山下さんの計らいで、スズ子は帰宅、打合せは山下さん1人で出ることに。

気が気でない人と仕事しても……と思うので、山下さんの判断はごもっとも。ただ、出会ったばかりの他人と初めての留守番に心配なのは分かるんだけど、本当に必死?一生懸命?と思われるのは、こういうところかなと私なんかは感じてしまうんですよね。

「出来る限り自分が育てたい」と「頼れる人がいなくて預けられない」が、なかなか結びつきません。


ダッシュでスズ子が帰宅すると、愛子は大野さんを真似て洗濯物を畳んでいました。ボロボロに破れていた障子は張り替えられ、花の形に切った障子紙も貼られていました。愛子も手伝っていた、花形の障子紙。ここに大野さんの経験が活かされていると思いました。女の子だからお花の障子は破かないという考えもそうだし、愛子自身が手伝った(花形も紙を貼った)こともそう。愛子はずっと、いい子で過ごしていたそうです。


ずっと1人で頑張ってきたんはんでねぇ

これがらは、わだしがいます

頼ってけ


愛子のことが心配で心配で、でも帰宅したらそれは取り越し苦労で。いつまでも張り替えられなかった障子は綺麗になっていて、愛子はお手伝いしていて。育児をしてきたこれまでの色んなことがスズ子の中に溢れて、涙がこぼれたのかもしれない。

大野さんは、スズ子に寄り添ってくれる優しい人。さすが茨田さんが紹介してくださった方です。


【画像:illustAC】

 


『ヘイヘイブギー』について

スズ子は隣で眠る愛子に「アンタとマミーの歌やで」と言っていました。笠置シヅ子さんも自伝にて、こう記されています。


「ヘイヘイブギー」は男女の青春を謳ったものですが、私はそれをいつも母子の平和と幸福とを籠めて歌っていたのです。


『笠置シヅ子自伝 歌う自画像 私のブギウギ伝記』より