こんばんは🐢

連続テレビ小説『ブギウギ』第98回の感想です。


 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)

スズ子の娘 花田愛子(小野美音)


歌手 茨田りつ子(菊地凛子)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


喜劇役者 棚橋健二(生瀬勝久)


芸能記者 鮫島鳥夫(みのすけ)

第21週「あなたが笑えば、私も笑う」

映画の撮影中に愛子が転倒し、怪我をしてしまいました。幸い大事には至らなかったものの、撮影は中断。翌日の撮影も休みとなり、スズ子は穴をあけてしまったことをタナケンに詫びます。


撮影が1日延びると、その分現場の負担が増える

そのしわ寄せが、作品の質を下げてしまうかもしれない

観客は、君が母親かどうかなんて知ったこっちゃないんだ

苦労も努力も関係ない

つまらんもんを見せたら最後、そっぽを向かれておしまいだよ


タナケン、正しい。どの業界でも、どんな仕事でもそうです。

スズ子も分かっていることで、だからこそ重く受け止めたと思います。羽鳥さんが以前「舞台に立つ以上は、演者の精神状態は観客には関係ない」と言っていました。


個人的には「苦労も努力も関係ない」に最も共感します。「こんなに頑張った」とか「必死こいてやった」とか、頑張りアピールする人いますよね。スズ子はそんなことしていませんが。

自分で頑張ったなあと思う分には構わないけど、その人が頑張ったかどうかは周りが判断すること。「必死こいてやった」と言いがちな人は、"普段から頑張れよ級"の仕事ぶりである傾向が……。


話が逸れました。

撮影が再開しても、スズ子は愛子が気掛かりで気もそぞろ。タナケンの言葉が重荷になってしまったのか。響き過ぎて余計に集中出来なくなってしまった?

もう制作スタッフに愛子の世話を頼むわけにはいかないと、撮影中は山下さんが愛子に付きっきり。1年前の時点で腰がキツそうだったのに、愛子をおぶっている姿を見ると、ますます心配です。


その頃、ワンマンショーの舞台に立つ茨田さんは、自分の歌唱に満足出来ず苛立っていました。思うように声が出ず「チケット代を返したいくらいよ」とは、さすがプロ。命懸けで歌に向き合っているのに、思う通りに歌えないって、とても苦しいですよね。


そんな茨田さんの前に、雑誌記者の鮫島が現れます。話しをするつもりはないといなし、鮫島が「福来スズ子が歌手を辞めて女優に専念するつもりだ」と言っても受け流していた茨田さん。しかし、鮫島のある一言が癇に障ります。

1週間後に発売された『真相婦人』には、「フン!福来スズ子なんて歌手は終はりよ!(茨田りつ子)」という記事が。

これだけ読んだら、茨田さんの真意が伝わりません。

今度はスズ子の前に現れた鮫島。茨田さんとスズ子を対立させようとしているようです。はじめは鮫島の挑発に乗らぬよう用心していたスズ子も、いつの間にか口車に乗せられ、茨田さんと対談することになってしまいました。

ガード下のいつもの帰り道ならともかく、取材と言えば簡単に撮影所に入れてしまうものなのでしょうか。劇場の楽屋にも来たことがありました。

茨田さんほどの方が、あんな雑誌記者の挑発に乗ってしまうとは、思うように歌えないストレスが相当大きいのだと想像します。


鮫島みたいに、わざと捩じ曲げた記事を書く芸能記者は、今もいますね。

朝ドラのネット記事でも、SNSのネガティブな感想を拾って、誤った内容を書いているものが毎日配信されています。特に某出版社のサイト。

最近だと【タイ子ちゃんがスズ子よりも先に上京していたのだから、後から東京に来たスズ子は同郷の友人を頼るのが普通だ】といったものがありました。先に上京したのはスズ子だよ。

『あまちゃん』が再放送されていた時には【春子さんは高校を卒業して上京した】と書いていたけど、上京したのは卒業前。

ドラマを見ていないのか、それともわざと間違えているのか。SNSのコメントと、実在するのか怪しいドラマウォッチャーやドラマライターのコメントをメインに、ネガティブなこたつ記事を書いてお金をもらえるなんて、いいですね😑


【画像:illustAC】