今回の主な登場人物
ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)
鈴子の幼なじみ タイ子(藤間爽子)
タイ子の息子/靴磨きの少年 達彦(蒼昴)
[回想]
少女時代の鈴子 (澤井梨丘)
少女時代のタイ子(清水胡桃)
少年時代の六郎 (又野暁仁)
―街娼―
ラクチョウのおミネ(田中麗奈)
ラン(小田ゆりえ)
マキ(辻凪子)
タマ(和海)
第20週「ワテかて必死や」
達彦に会いに行ったスズ子。靴磨きをしてもらいながら、スズ子はタイ子ちゃんとの思い出話をし、達彦はこれまでの経緯をスズ子に話してくれました。
少女時代、スズ子に花咲音楽学校のことを教えてくれたのは、タイ子ちゃんでした。残念ながら花咲は不合格となりましたが、梅丸に入りUSKからUGD、そしてブギの女王へ。UGDへ移籍する時も、タイ子ちゃんが背中を押してくれました。スズ子の言う通り、タイ子ちゃんは福来スズ子の生みの親。
達彦がまだお腹の中にいたとか、思い出話とかを聞いて笑顔になる達彦に、子どもらしさが感じられました。控えめで品のある笑顔が少女時代のタイ子ちゃんに似ていて、それがまた良いです。
達彦の父(タイ子ちゃんの夫)は、戦死。タイ子ちゃんは行商していましたが病気になり、現在は達彦が働いています。
芸者になって美しい踊りを披露していたタイ子ちゃんを達彦に見せてあげたいな……。
後日、スズ子はおミネに会い、タイ子ちゃんのことを相談。おミネは、タイ子ちゃんがスズ子を拒絶する心情を思いやります。
スズ子におんぶされた愛子が、じーっとおミネのほうを見ているのが可愛かったな。
タイ子ちゃんの治療代のためにも、達彦の稼ぎに貢献したいスズ子は、おミネに1つ頼み事をしました。それは、おミネの仲間たちが達彦に靴磨きを頼むこと。早速、ラン、マキ、タマを先頭に行列となり、達彦は今までで一番の売上を得ます。
腕もよく、子どもだけど実直な職人のような雰囲気がありました。姉さん方に褒められ、照れるのもまた良い。
いつもより多い売上に、タイ子ちゃんはどこかで盗んだお金ではないかと疑い、返してくるよう言います。その様子を窺っていたスズ子は、たまらず家の中へ。
「手助けやなんてやめて。他人のアンタには関係ない」と、なおもスズ子を拒絶し知らんぷりするタイ子ちゃんに、スズ子は「ほんなら、思い出さしたる」と上がりこみました。
スズ子は本名から始め、小学1年生で転校して最初に声を掛けてもらったこと、一緒にお祭りに行ったり、芸者だったタイ子ちゃんのお母さんに踊りを教わって稽古したりしたことなどを語ります。
少女時代からタイ子ちゃんが好きな私としては、回想シーンと現在の2人の涙の組み合わせはもう、涙が止まらない。思い出しながら今も泣いています。スズ子の話を聞いているうちに、タイ子ちゃんもスズ子を抱きしめた時はもう
そんな中、スズ子がタイ子ちゃんの片思いの相手の名前を忘れ「誰やった?」と声が低くなるのが面白かったです。
タイ子ちゃんのお母さんは空襲で亡くなり、夫は戦死。一人息子を働かせ、生きていくのに精一杯。それなのに、どこにいてもスズ子の『東京ブギウギ』が聞こえてくる。
地べた這いつくばって、何とか生きてんのに、夢叶えた鈴ちゃんとウチとでは、天と地や……
タイ子ちゃんがスズ子をずっと「アンタ」と呼ぶのが辛かったのに、ついに「鈴ちゃん」に変わったのが上記。タイ子ちゃんの涙が本当に悲しい。あのタイ子ちゃんが、どうしてこんな目に遭わなきゃいけないのか。早く、タイ子ちゃんに笑顔になって欲しいし、達彦と穏やかな生活を送れるようになって欲しい。
そういえば、山下さんが愛子のお世話をしているのでしょうか。
【画像:illustAC】