こんばんは🐢

連続テレビ小説『ブギウギ』第92回の感想です。

 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)


作曲家 羽鳥善一(草彅剛)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


街娼 ラクチョウのおミネ(田中麗奈)


芸能記者 鮫島鳥夫(みのすけ)


鈴子の幼なじみ タイ子(藤間爽子)

タイ子の息子/靴磨きの少年 達彦(蒼昴)

第20週「ワテかて必死や」

『東京ブギウギ』は敗戦後の人々に、生きる希望と勇気を与え、空前の大ヒットとなりました。

昭和23年(1948年)4月。スズ子のワンマンショーは変わらずの盛況ぶりです。楽屋には花束や祝花などお花がいっぱい。公演中の愛子の世話は、茨田さんから山下さんが担当しています。愛子ももう1か月くらいで1歳。だいぶ大きくなって、山下さんも体力的に大変そうです。

羽鳥さんはもうワンマンショーで指揮をしていないの?と思ったら、『東京ブギウギ』の大ヒットにより作曲依頼が殺到。羽鳥さんはピアノの前で楽しそうに作曲している様子ですが、映画、舞台、レコードの担当者が押しかけて進捗確認やら依頼やらガヤガヤ。


信じて……お待ちください


この言葉で帰っていくのですが、直後に訪ねてきたのは山下さん。『東京ブギウギ』が売れているからこそ、福来スズ子の次の一手が大切だと進捗状況を伺いますが――


信じて……お待ちください


まだ取り掛かれずにいるようです。

夢中になっている最中にせつかれたり、新しい依頼が入ったりしたら、低音の「信じて」が出てくるのも無理はないかと。「お待ちください」は笑顔でしたが。


『エール』の裕一(古関裕而先生)はどうだったかと確認したら、この頃はラジオドラマ『鐘の鳴る丘』が生放送から録音放送になり、この年『栄冠は君に輝く』が発表されました。『長崎の鐘』は翌年リリース。


そんなある日、スズ子は芸能雑誌『真相婦人』の取材を受けます。記者は鮫島。カルメンの頃、突然スズ子の楽屋に現れた記者です。(妊娠を嗅ぎつけて報じておきながら、スズ子の相手は誰かについては取材をしない謎。)

自分の記事のおかげで『東京ブギウギ』が売れてるなんて言っちゃって。それを真に受けたような感じのスズ子は隙のある人に思えて、何だか心配です。鮫島を警戒し、注意深く様子を見てくれる山下さんがマネージャーでよかった。さすが長年、村山興業に勤めていらした方。


1人で子どもを育てながら歌手を続けるスズ子を「新しい女性の生き方」と言い表す鮫島は、この頃、社会問題となっている街娼(パンパンガール)たちについてスズ子に意見を求めます。

質問の意図がさっぱりよく分からないんですが。どうやらスズ子の返答を歪曲した記事となって発売されたようで……後日、有楽町界隈の街娼たちを仕切っているラクチョウのおミネが、『真相婦人』を片手に楽屋に乗り込んで来ます。

おミネ、すごい剣幕でした。ただ、スズ子に福来スズ子はアンタかい?と確認して、きちんと名を名乗る、筋の通った人です。一体、どんな記事にされてしまったのか。


また、気掛かりなのはタイ子ちゃん。ツヤさんが亡くなった頃、タイ子ちゃんのお腹にいた子が、靴磨きの少年・達彦でした。

病気で寝込んでいるみたいで、それもあって達彦は学校へ行かずに靴磨きの仕事をしています。

達彦が『東京ブギウギ』を口ずさむと「その歌嫌いだから止めて」と。スズ子の夢を応援していたタイ子ちゃんに、一体何があったのか。


【画像:illustAC】