こんばんは🐢

連続テレビ小説『ブギウギ』第86回の感想です。



 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)


スズ子最愛の人 村山愛助(水上恒司)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


―村山興業―

東京支社長 坂口(黒田有〔メッセンジャー〕)

社長秘書室長 矢崎(三浦誠己)


作曲家 羽鳥善一(草彅剛)

羽鳥の妻 羽鳥麻里(市川実和子)

羽鳥の息子 カツオ(中谷悠希)

羽鳥の娘 イネコ(高田幸由)

羽鳥の娘 カツコ(河野咲良)


―村西医院―

院長 村西(中川浩三)

看護師長 (友近)

第18週「あんたと一緒に生きるで」

スズ子が女の子を出産してから2日。羽鳥夫妻が子どもたちと一緒に見舞いに来ました。

可愛いわが子を抱いて、幸せあふれる表情のスズ子。生意気な口を利くようになったカツオも、赤ちゃんにニコニコ。羽鳥さん家族がいると、いっそう幸福感が増して見えます。


羽鳥夫妻の帰りしなに、山下さんと坂口は、愛助が亡くなったことを話します。そろそろスズ子にも伝えなければいけません。病室に戻ると、山下さんはスズ子に愛助の死を告げました。

知らされた瞬間のスズ子のカットがダッチアングル。とても効果的な構図でした。山下さんと坂口の様子がおかしいと言っていた時とは打って変わって、一瞬にして表情が強張ったスズ子。たちまち生気のない顔に。


眠れぬまま朝を迎えたスズ子のもとへ、大阪から矢崎がやって来ました。矢崎は、愛助がスズ子との結婚生活のために貯金していた預金通帳と、最期に書いた手紙を渡して帰ります。


何で……やろ

何で……ワテの大切な人は、早よういなくなってしまうんや

ワテも死にたい


抜け殻のようになったスズ子のこの言葉を聞いた山下さんは、スズ子だけでなく自分も坂口も矢崎も、何より母であるトミも辛いのだと言います。


ほんまに、ほんまにボンの分まで生きられるんは

福来さん、あんたしかおれへんのです

あんたは、ボンの分まで生きなあかんのです

ワシらが出来ることは何でもします

何があってもあんたを支えますから

次、次死ぬ言うたら、ドつきまっせ


涙ながらに訴える山下さんも、坂口も号泣しながら、病室を出ていきます。

死にたいって、スズ子はたまに極端なことを言うなあと思います。桃色争議の責任を取って、礼子さんとアオイさんが辞めることになった時も「梅丸なんか、無くなってまえばいい」と言って、アオイさんに頬を引っ叩かれました。

死にたいくらいの気持ちにもなるだろうけど、梅吉さんはまだ生きてるはずだし、何より愛助との子どもを産んだばかりなのに。


スズ子は、ふと目に入った愛助からの手紙の封を開けます。中に入っていたのは、箱根旅行の写真と愛助が最期の力を振り絞って書いた手紙でした。

手紙にはスズ子への感謝、赤ちゃんが女の子だったら「愛子」と名付けてほしいこと、辛いことがあったら歌ってほしいと書かれていました。


その子は僕らの宝物や

きっと、その子と一緒なら、なにがあっても生きていけるはずや


愛助の思い、病室の向こうから聞こえる愛子の泣き声に、スズ子は「愛助さん。愛子」と号泣します。

その夜、愛子とともに眠るスズ子は、愛助と3人で三鷹の家で過ごす―庭でシャボン玉を吹く愛助、『ラッパと娘』を口ずさむスズ子―夢を見ました。


愛助の手紙が意外と長かった。最期の力をすべて注いで書いたのかと思うと、胸に迫ります。はじめはただの"ぼんぼん"だと思ったのに、愛助ロスになるとは……。

夢の中でスズ子が『ラッパと娘』を歌っていました。笠置シヅ子さんの自伝に、エイスケさんが亡くなったことを聞いた翌日、エイスケさんがラッパを吹き、笠置さんが『ラッパと娘』らしき歌を歌っている夢を見たことが書かれています。


第19週は『東京ブギウギ』。第1回の冒頭のシーンへと繋がりそうですね。久しぶりに梅吉さんが登場するのも楽しみ。


【画像:illustAC】