こんばんは🐢

連続テレビ小説『ブギウギ』第76回の感想です。


 

音符今回の主な登場人物音符

ヒロイン 福来スズ子/花田鈴子(趣里)


作曲家 羽鳥善一(草彅剛)


スズ子最愛の人 村山愛助(水上恒司)


マネージャー 山下達夫(近藤芳正)


スズ子の元付き人 小林小夜(富田望生)

サム・ブラウン (ジャック・ケネディ)


―村山興業―

東京支社長 坂口(黒田有〔メッセンジャー〕)

社長秘書室長 矢崎(三浦誠己)


喜劇役者 棚橋健二(生瀬勝久)

―タナケン劇団―

田中(西村直人)

中村(曽我廼家桃太郎)

第16週「ワテはワテだす」

昭和21年(1946年)4月22日。日帝劇場で喜劇『舞台よ!踊れ!』の幕が上がりました。

スズ子は大阪弁で芝居をします。東京弁で淑やかであるより、馴染み深い大阪の言葉でお転婆というか快活なほうが、スズ子の魅力が伝わって断然良いと思いました。喜劇だし、新曲『コペカチータ』の歌唱と踊りとのギャップもあるし。

レビューシーンで羽鳥さんが口ずさんでいるのも良かったな。スズ子が新しい扉を開き、さらに魅力を爆発させたと満足しているに違いない。


「舞台よ!踊れ!」は大好評、タナケン・スズ子のコンビも話題になりました。


君の芝居は間がズレている

が、そこが面白い

舞台上ではなおさらだ

君が舞台に立った瞬間、お客さんは

君から目が離せなくなる

天性のものでしょう

君は君のままでいなさい


エノケン(榎本健一)さんが笠置シヅ子さんに仰ったことを基にした台詞かと。

「君の芝居はツボがはずれている。しかしそれがまた面白い効果を出しているので改める必要はない。僕は君がどんなにツボをはずしても、どこからでも、はずしたまま突っ込んで来い」

どこからでも〜は、前回の「何をやっても、僕が全部受けてあげるよ」ですね。


TBSの福澤さんも、富栄ドラムくんについて似たようなことを話していました。目で追ってしまう、気になるのも才能――みたいな。曖昧ですみません。


小夜ちゃんがアメリカへ旅立つ日がやって来ました。

「身体に気をつけて」と言う愛助に、すかさず「愛助もな」と返す小夜ちゃんが好き(お前もな!って私も思いました)。

黙っていたスズ子でしたが、先日の失礼な態度をサムに詫びると、小夜ちゃんを託します。

小夜ちゃんはスズ子のほんまの家族。ともに過ごした4年ちょっとは大半が戦時下で、とても濃密な時間だったはず。六郎の戦死、梅吉さんの帰郷、スズ子と愛助の出会い、愛助の入院と看病、巡業、ずっと隣でスズ子を支えてくれました。

苦労人でずっと頑張って生きてきた小夜ちゃん。幸せになって欲しい。


スズ子は四つ葉のクローバーを小夜ちゃんに渡します。

小夜ちゃんの「Good luck」に、どうしても松永さんを思い出してしまう。松永さんも伝蔵さんも辛島さんもチズさんと吾郎さんも、みんなどうしているでしょうか。みんなカムバック!


ある日、スズ子は村山興業の東京支社に呼び出されます。

大阪からやって来る社長秘書室長の矢崎は、坂口曰く「いけ好かんヤツ」。眉間にシワを寄せて、矢崎が到着してもなかなか席を立ちませんでした。そんなに気に食わないんですね。スズ子が秘書室長を噛んでるのは可愛らしかった。矢崎はスズ子にも坂口にも不遜な態度で、たしかにいけ好かない感じ。

矢崎は愛助とスズ子に、社長・トミの意向を伝言します。

――同棲を始めて2年が経ち、半端なままでは世間体が悪いため、そろそろ結婚を考えてはどうか。

愛助とスズ子は喜ぶものの、スズ子が歌手を辞めることが条件でした。


次週は"スズ子が引退するかどうか"の展開ですね。愛助はまた入院して……しばらく辛いな。小夜ちゃんがいてくれたらなあ。


【画像:illustAC】